北海道の祭り、郷土芸能・文化、風習、伝説などを巡礼日誌です。松前神楽の取材も継続していきます。

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【北海道江差町】江差追分全国大会「佐之市報告法要」(平成30年)

2019年11月10日

2018年9月20日(木)取材

午前中は、今金町の今金八幡神社渡御祭の取材から江差町へ向かいます。
今回初めて取材させてもらうお寺での法要です。江差町で毎年9月に行われる祭典「江差追分」の全国大会の予選会の前に、追分の重要な人に毎年行われる「江差追分全国大会」の報告法要を行い、全国大会を迎えるというスタイルをとっております。
江差追分には詳しくありませんがこのことを知れば、江差の人はこの「江差追分」を大切にしている気持ちが伝わりました。
この法要を取材したいと思っており、9月に行われる祭りの数は多いので行けなかったのです。日程が土・日に合わせて行われるので、気がついた頃には終わっていて、残念に思いつつ今日まで来ました。全国大会の予選の前日に行われる「佐之市報告法要」
まずは、「江差追分」のことから知らなければと思います。

江差追分とは

北海道いや、日本を代表する民謡と言っても過言では無いと思いますが、人気のある民謡であると言われております。確かに、以前全国大会の予選を拝見に行ったときに、この日のために江差にいらっしゃった人から聞くと、民謡をやっている人から聞くと聖地・江差町で江差追分を唄うことは名誉だとおっしゃっていました。民謡をいろいろと唄っていても、この江差追分を唄い出すとこの唄の深さを感じて唄う人が少なく無いようです。唄うために江差に来て、空気とたば風を感じなければという人もいらっしゃるとかで、そう聞くとこの「江差追分」という唄の深さと人気を感じられました。

日本を代表する民謡の一つに数えられる「江差追分」。この起源については文献も無く成立年代も不明ですが、信州の馬子唄と伊勢松坂節の二つに起源があると考えられています。

信州中仙道の馬子唄がまず越後に伝えられ、海の調べに変わり舟唄となって、越後追分が生まれました。これが蝦夷地通いの船頭衆や船子たちによって江差に運ばれ、浜子屋の中で商家の旦那衆、ニシン大尽、船頭衆が、酒と女の遊びの中で唄い伝えられてきました。江差追分の成立に重要な働きをしたのが琵琶師の座頭佐野屋市之丞こと佐之市で、

「追分のはじめは佐之市坊主で、芸者のはじめは蔦屋のカメ子」

と唄われています。
佐之市は寛政年間(1789年~1801年)、盛岡から来た琵琶師で、その作という

「色の道にも追分あらば、こんな迷いはせまいもの」

という詩が残されています。東本願寺の境内には佐之市の碑があり、江差追分全国大会の前日に、佐之市の法要が行われます。

「江差追分ホームページ」より江差追分解説版より引用

佐之市の作詞と編曲によって江差追分が完成したと伝えられており、江差追分の祖師と讃えられています。
江差の人もこの民謡「江差追分」を大切にしていますね。この行事も、追分の祖師に毎年行われる「江差追分全国大会」が行われる報告法要までしてこの民謡にリスペクトも感じられます。

ようやく時間を合わせて行くことになりました。

江差追分全国大会「佐之市報告法要」

平成30年 江差町 江差追分全国大会 

まずは、東本願寺江差別院での報告法要が行われました。時間になり、江差追分の尺八だけの演奏が始まりました。
その尺八の演奏の中、追分踊りの二人がゆっくりと祭壇に花と火を灯しに入場してきます。何とも言えない雰囲気の中、ゆっくりとした時間が流れていきます。

平成30年 江差町 江差追分全国大会 追分踊り

祭壇の前に花を置き、ロウソクに火が灯されるとまたゆっくりと戻ります。
この光景が素晴らしい・・・

その後は、法要が行われます。焼香が始まると、関係者が祭壇へ向かい焼香を行います。法要が済むと、次は、外に出て佐之市の碑の前でお経と、追分の合唱が行われます。

佐之市の碑の前での合唱「江差追分」

江差追分を唄う人は、是非この碑を見に来て欲しい。民謡の王様である佐之市に挨拶に行けば、江差追分が上手くなるかもしれないと感じますよ。この合唱を動画でお楽しみください。

佐之市報告法要 まとめ

初めて取材しましたが、最初の尺八だけの「江差追分」を聞くだけでもこの「江差追分全国大会」を体感できると思います。
江差追分全国大会予選会は入場できるので、それだけでもこの民謡がどれだけ大きいのかと感じます。江差追分の魅力を感じ、佐之市にも敬意をはらい、追分大会を行なっているという江差町はいい街だなと思います。

北海道・道南にいるならば、民謡の王様の江差追分が少しだけでも唄えればいいなぁと感じました。

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