北海道の祭り(神社)、郷土芸能・文化、風習、伝説などの写真を中心の巡礼日誌です。松前神楽の取材も継続していきます。

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伝統行事・神事 例祭(お祭り)

【北海道古平町の祭り】古平町・琴平神社例大祭(平成30年)渡御祭初日「猿田彦の火渡り神事」

2019年5月21日

2018年7月14日(土)取材

昨日の海上渡御から、本日は渡御祭初日です。いよいよ今日から2日間に渡り、町中を練り歩きます。
9年前にも最初から取材していなかったこともあり、神社を出るところからは初めてでした。猿田彦の威勢のいい歩きぶり、立ち止まっての睨む様といい、秋田のなまはげを思わせるような威厳のあるのを表現するには非常に難しいことと思われます。猿田彦は話すこともなく、氏神様の先導役として、渡御の際の道を警戒し安全を確認しながら進行しているという様を観衆見せるという役目ですが、ここまで権限の強い猿田彦は珍しいのではないだろうか。しかも2日間の渡御祭の最後は、火渡りを行うのは全国でも美国・古平町だけ行われている行事だろうと思われます。

古平町・琴平神社由来

平成30年 古平町 琴平神社 例大祭 拝殿

神社の由来を調べてみました。

慶応元年(1865)箱館奉行所へ願い出で、丸山山麓に社地の割譲を受け、慶応2年、京都より大物主神の御神体を下附され、同年6月勧請、崇徳天皇を配祀し、御霊代は開拓使から下附された。慶応3年5月丸山麓に仮社殿を建設鎮座し、明治4年、桧及び欅材で神明造の神殿入母屋造の拝殿造営した。明治8年、郷社に列せられ、古平郡の鎮守となる。明治39年神饌幣帛料供進神社に指定され、昭和21年、宗教法人となった。昭和24年、古平町西部大火に遭い、御神体を除き全てを焼失し、浜町恵比須神社に併祀したが、昭和25年、旧社地に篤志家の寄附金と氏子の労力奉仕により本殿と仮社務所を再建遷座祭を斎行した。昭和35年、旧社地中央を国道が通ることとなりやむなく移転を決定し補償金で土地を取得、本殿・仮社務所を移築した。(新地町86番地)昭和36年、幣殿・拝殿を造営し、7月に遷座祭を斎行した。

北海道神社庁より引用

琴平神社の祭神と祭りの日程

神社には、何の神様が祀られているかというのも、この土地に入植した人たちの想いが込められているように思われます。

大物主神(おおものぬしのかみ)
八重事代主神(やえことしろぬしのかみ)
保食神(うけもちのかみ)
崇徳天皇(すとくてんのう)

本来例祭日は、本祭7月10日とあり、宵宮祭7月9日であります。
近年の人口減少により、日程通りだと人の集まりが悪く、山車や行列にも支障が出てきたようで、幾つもの神社の祭りは、週末に行われることが多くなりました。例大祭というお祭りは、大小問わず神社にとっても重要な日なのです。本祭の日は、この地に神様をお祀りした日でありまして、誕生日のようなものだと神職から聞いたことを思い出します。確かに、都合により誕生日は動くことは出来ませんよね。こういう場合、地元の氏子さん達は、本祭の日(7月10日)に祭事のみを行っている所が多いようです。

今年の日程でいうと、

・宵宮祭 7月13日(金)
・渡御祭 7月14日(土)・7月15日(日)

渡御祭を2日間行うので、14日は恵比寿神社前で火渡りを行われます。
15日は、神社近くの公園で火渡りが行われます。両日とも午後8時くらいだと思われます。

琴平神社渡御祭の準備

さて、渡御の準備風景です。

平成30年 古平町 琴平神社 例大祭 猿田彦

今回は、テレビの取材が入っているようで、猿田彦の撮影が早く行われておりました。

平成30年 古平町 琴平神社 例大祭 神輿

神輿を神社前に持ち込みます。御霊を入れて、渡御祭スタートです。

平成30年 古平町 琴平神社 例大祭 神輿

拝殿前に置いた神輿です。神事の後、神輿に御霊が入ります。

琴平神社渡御祭開始

出発の時間になると、猿田彦は先頭を歩きます。猿田彦は、天孫降臨の際に、天照大御神に遣わされた邇邇芸命(ににぎのみこと)を道案内した国津神なのです。例大祭の時は、神輿の中に入った御霊の道先案内人でありますので先頭ということになったと思われます。

渡御祭開始で、神社から神輿渡御が行われます。この地の氏神様に、この一年の町の様子を見ていただくというのが、この渡御祭の意味なのです。
神社から、大威張りで猿田彦が出てきます。

平成30年 古平町 琴平神社 例大祭 渡御祭 猿田彦 練り歩き

分かれ道があると、全ての道を睨むようにして、安全を確認するかのように見定めてから移動して行きます。

平成30年 古平町 琴平神社 例大祭 渡御祭 猿田彦 先頭

猿田彦の側でお世話をしている人も、絶えず周辺に気を配ります。各家で、猿田彦の御神酒を用意しておりますので、それも持ってきて猿田彦に捧げます。猿田彦は、一通りに周りを見て飲み干します。

平成30年 古平町 琴平神社 例大祭 渡御祭 猿田彦 所作

そして、行列は進みます。時折、行列を見守る子供の様子を見に近づいたりしてきます。想像以上に、猿田彦の面は大きいので、この威圧感に耐えられない子供は、当然泣き出してしまいます。ゆっくりと行列は、猿田彦のペースで進んで行きます。

平成30年 古平町 琴平神社 例大祭 渡御祭 猿田彦 所作02

献酒所で行列が到着すると、行列はテーブルで行列の労をねぎらう飲み物や食べ物が並んでおりますその前で、お清めが行われます。

塩打ちが塩で清め、御幣を持った者が祓い清めます。

平成30年 古平町 琴平神社 例大祭 渡御祭 行列 塩打

この後ろに、猿田彦がおります。猿田彦が座るまでの決まりごとの所作があるようです。
まずは、座るまでの所作を行います。周辺を歩き回り、家の二階とか少しでも高いと思われる所から見ているあるいは、覗いているような物を見つけると、

平成30年 古平町 琴平神社 例大祭 渡御祭 猿田彦 指摘

このようにして、猿田彦は扇子で強く激しく指摘します。側の人はそれらを行わないように、伝えていきます。
これがこの祭りの面白さであります。どんな人でも猿田彦の言うことを聞かなければならないという約束事なのです。猿田彦命という神様に対して敬意なのです。これを楽しむのが「祭り」だと感じてしまいます。

猿田彦が鎮座するまで、献酒所の人は頭を下げて猿田彦が落ち着くのを待ちます。

平成30年 古平町 琴平神社 例大祭 渡御祭 猿田彦 献酒所

前や後ろにさがりながら、まるで猿田彦のダンスのように見えてきます。

平成30年 古平町 琴平神社 例大祭 渡御祭 猿田彦 献酒所 所作

猿田彦が落ち着くと、獅子舞が御神酒を見て行きます。猿田彦の使いの獅子は、大丈夫なものなのかと、確かめるようにも見えてきます。

平成30年 古平町 琴平神社 例大祭 渡御祭 獅子舞

一連の所作が終了すると休憩になります。猿田彦の周りには、子供や親戚、仲間らと一緒に撮影大会になります。

平成30年 古平町 琴平神社 例大祭 渡御祭 猿田彦 記念撮影

猿田彦は先頭ですので先に出発していきますが、神輿は行列の最後なので、威勢のいい担ぎ手が入ってきます。

平成30年 古平町 琴平神社 例大祭 渡御祭 神輿

神輿は、献酒所の家主の前に据え置かれ、神事が行われます。鏡の前に御神酒が置かれており、神職が祓い言葉を奏上し、この一年の家内安全等をお祈りいたします。

平成30年 古平町 琴平神社 例大祭 渡御祭 神輿前の神事

最後に家族が、玉串奉奠を行い、神事は無事に終了いたします。

平成30年 古平町 琴平神社 例大祭 渡御祭 神輿前の神事02

道中たびたび、子供の姿を見るとご覧になりにいらっしゃる猿田彦命。迫力がありますね。

平成30年 古平町 琴平神社 例大祭 渡御祭 猿田彦 子供を睨む

琴平神社渡御祭 午後からの渡御

ある程度まで渡御について歩きまして、一時渡御の行列から離れることにしました。もう一人のカメラマンを迎えに行きました。
渡御祭というのは、一筆書きするように町の中を練り歩きます。夜の火渡りへ向かう最初の御旅所で、神輿をもんでいていました。(神輿を上下に動かすことをいうそうです)

平成30年 古平町 琴平神社 例大祭 渡御祭 神輿

恵比寿神社へ向かう

初日の渡御祭の火渡りは、恵比寿神社行います。日が落ちてくると、だんだんと猿田彦の様子も妖美を増しているように見えてきます。

平成30年 古平町 琴平神社 例大祭 渡御祭 猿田彦 夕方の渡御

猿田彦の道のりは、各家でも御神酒や食べ物を出して待っているところには立ち止まります。家前で神輿を持って行き、神事が行われます。

平成30年 古平町 琴平神社 例大祭 渡御祭 猿田彦 夕方の渡御02

平成30年 古平町 琴平神社 例大祭 渡御祭 猿田彦 夕方の渡御03

日が落ちる前から人々が集まってきており、火渡りをする恵比寿神社でも準備が行われます。

初日の火渡り神事

さて、恵比寿神社前で準備が行われます。猿田彦の御付きの人も真剣に準備を進めます。

平成30年 古平町 琴平神社 例大祭 渡御祭 猿田彦 火渡り前の準備

いよいよ、カンナ屑に火が入れられます。見た感じでこの火渡りの意味合いうを考えると、最後に火渡りしてお宮に入るということは、渡御してきて廻ってきた家々の穢れを火渡りすることに祓い、清めて御旅所に入られるという流れであると思われます。
北海道では、日本海沿いの地区で「火」を使い、神輿がお宮に入る際に焚き火が灯された数カ所を足で消して歩き、お宮に入るという所もあります。

平成30年 古平町 琴平神社 例大祭 渡御祭 猿田彦 火渡り

こちらの方向からだと、シャッターチャンスは1回だけです。気がついておりましたが、この位置で撮影してみようと思いました。明日も行われることを考えてのことですが・・・

平成30年 古平町 琴平神社 例大祭 渡御祭 猿田彦 火渡り

平成30年 古平町 琴平神社 例大祭 渡御祭 猿田彦 火渡り02

チャンスは多い方がいいように感じます・・・
次回は向こう側で撮影しようと思います・・・

初日のまとめ

もう少し渡御に付き合えばよかったのと、火渡りする際の位置を考えてカメラポジションを考慮しようと思います。でも圧倒的に反対側には大勢のカメラが控えており、競争率が激しいですね。明日の天気が気になります・・・

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