伝統行事・神事 木古内町 佐女川神社・寒中みそぎ祭

【北海道木古内町の祭り】木古内町・佐女川神社「寒中みそぎ祭」参籠報告祭(平成30年)

2018年1月13日に取材

毎年1月13日から15日まで行われる、木古内町・佐女川神社「寒中みそぎ祭」です。2年前に出した写真集も残り少ないですが、そろそろ新しいのを考えようとしております。

今年も若い行修者が、13日より神社に籠り、水垢離(みずごり)を行い、15日の海水沐浴まで寒さ厳しい津軽海峡に御神体を持って海に入り御神体を清めてきる荒行が行われます。夕方から行われる参籠報告祭が行われ、この神事より4人は別当、稲荷、山神、弁財天に成り代わります。今年は参籠報告祭に、間に合わず拝殿に入らず最初の水垢離からの取材となりました。
 
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最初の水垢離(みずごり)

参籠報告祭終了後、すぐに準備に入ります。正装姿になり、整えます。

平成30年 木古内町 佐女川神社 寒中みそぎ祭 参籠報告祭 最初の水垢離前

行修者は、4年勤めます。最初の年は、弁財天で参拝者が来たら、参拝のお世話をして一緒に参拝したりします。2年目は、稲荷となり、拝殿脇にある稲荷社のお世話を致します。毎朝、稲荷は油揚げを焼いて、お世話する人や行修者に食べさせたりします。3年目は山の神は、別当の補佐的存在で、下の稲荷や別当に指示を出したりしております。水垢離の模範的な風格を見せてくれております。4年目は、別当となり水垢離の仕方や、参拝者にはお神酒を勧めたりと3人の行修者のことや海水沐浴こと全体的なことを考えていると思います。

準備が整えると、拝殿前に整列します。

平成30年 木古内町 佐女川神社 寒中みそぎ祭 参籠報告祭 最初の水垢離 拝殿前にて

いよいよ水垢離(みずごり)へ

拝殿から階段を下り、水垢離場へゆっくりと向かいます。水垢離場に到着すると、ワラをよく踏みます。その間、水が流れておりますので当日の気温によりますが、凍っていることもしばしばです。踏み込んで氷を割り、柔らかくしておきます。
そして水垢離に入ります。まず最初、浴びるのが別当です。水をかける方は、稲荷です。

平成30年 木古内町 佐女川神社 寒中みそぎ祭 参籠報告祭 最初の水垢離 
水垢離(みずごり)

最初に別当が水垢離すると、別当は水をかける方になります。稲荷、山神、弁財天と、水をかけて行きます。

平成30年 木古内町 佐女川神社 寒中みそぎ祭 参籠報告祭 最初の水垢離2
水垢離(みずごり)

平成30年 木古内町 佐女川神社 寒中みそぎ祭 参籠報告祭 最初の水垢離3
水垢離(みずごり)

平成30年 木古内町 佐女川神社 寒中みそぎ祭 参籠報告祭 最初の水垢離4
水垢離(みずごり)

四人全て水垢離が終了すると、溜め桶の水がカラになりますので、四人の行修者は階段をゆっくりと上り拝殿の前を通り過ぎて、また水垢離場に階段を下りて向かいます。基本的に、これを三回(最初も含めて)行います。三回目くらいには、水垢離を待っている行修者の体を見ると外気と体温の温度差で湯気が立ちのぼっています。

平成30年 木古内町 佐女川神社 寒中みそぎ祭 参籠報告祭 最初の水垢離5

平成30年 木古内町 佐女川神社 寒中みそぎ祭 参籠報告祭 最初の水垢離6

三回も行われるので、溜め桶には水がカラになるので、桶に水が溜まるのが30分、水垢離のペースは毎年定期的という訳ではありません。40分で行われることもあれば、その次は1時間後という感じで、行修者の気分と気合い次第で行われるという感じであります。だいたい、1時間おきに行われていると思われます。

佐女川神社「寒中みそぎ祭」参籠報告祭 まとめ

この水垢離の後、拝殿に戻ります。その間、みそぎ太鼓の音が会場内に鳴り響いております。止まると水垢離終了です。
行修者は拝殿に入り参拝した後、暖をとります。相当、冷たい気温の中での荒行です。通常の禊ぎとは異なります。本来神社で行う水垢離は、掛け声しながら、体を動かしながら行われます。美瑛神社で那智・美瑛火祭りの最初も禊ぎから入りますので、その光景を見たらこちらの水垢離は荒々しい光景です。
これ以降、正装で水垢離することはほとんどありません。パンツを履いての水垢離に入ります。
明日も同様で境内はイベント状況で、水垢離が行われます。花火も打ち上げられ、大勢の人で混雑します。
 
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