2017年9月23日(土)取材
今年から取材を始めた「アイヌ民族」の祭事ですが、新ひだか町で行われている「シャクシャイン法要祭」という大きな祭事に行くことができました。
6月には、イチャルパ(先祖供養祭)を取材させてもらい、各地にあるアイヌ民族協会の存在を知りました。今回の取材では多くの各地のアイヌ民族協会の方々が出席されていて、本当に大切な法要祭であると感じられました。
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シャクシャインとは?
アイヌ民族にとって「英傑」としてされており、松前藩とアイヌ民族という全面戦争のリーダー的存在が、シャクシャインです。
寛文9年・蝦夷の乱が起こりアイヌ民族のシャクシャインが中心になり、各地方に住むアイヌ民族を味方につけて、松前藩の圧制や搾取等に対して立ち上がりアイヌ民族と和人の全面戦争になりました。この結末は、松前藩がシャクシャインを騙し討ちして終息しました。
アイヌ民族にとっては、松前藩の酷い圧制や搾取に対して立ち上がった英雄なのです。そして、和人に立ち向かった人なのです。
シャクシャイン法要祭にて
会場に着くと、シャクシャイン像前での法要祭が行われておりました。
地元の北海道議会の先生や、国政の先生の人も多く出席されておりました。
銅像前でアイヌ式の祭礼が行われ、イクパスイ(捧酒箸)という木製の祭具とトゥキ(酒杯)が渡され、シャクシャイン像の前でアイヌ方式の祈りを捧げます。
各関係者、参列者全て参拝が終わると、祭礼も終わります。
シャクシャインの銅像も新しくするということも考えているとのことで、この銅像を見るのも今年で終わりなのだろうか・・・
少々寂しくもあります。長い間、シャクシャイン像のイメージはこの銅像でしたので・・・
次のシャクシャインも期待しております。
昼食をいただく
以前、お世話になっている人からいただいた食事券をいただきました。
せっかくなので、引き換えて見ると、
これだけの物をいただきました。ありがとうございます!シャケが美味しい・・・イナキビ入りのご飯も美味しい
シャクシャイン鍋(具だくさんの鮭汁)、(鮭の串焼き)、イナキビご飯などの伝統料理といった料理をいただきました。
近くでは、シャケを焼いておりまして、美味しそうな匂いが漂います。
この焼いたサケ・マチュプ(鮭の串焼き)が美味しかった〜
グルメブルグではありませんので、詳細は述べませんが美味しいかったです。
次の儀式・イチャルパ(先祖供養)へ
お昼をいただき行われたのが、イチャルパ(先祖供養)です。6月にもおじゃませてもらいましたが同様の祭礼が行われます。
ヌサ前
チセの中
カムイノミが行われます。
供物の名前を読み上げます。品目一つずつ神様に告げます。
祭礼の後に外に出て先祖のヌサ前で、女性がメインで供養祭が行われます。
祭主が祈りをささげて、女性だけですがこの場にて、イチャルパ(先祖供養)が行われます。
女性が祈りを捧げて、供物をチャルパ(撒く)します。
まだ2回目のアイヌ民族の儀式です。詳細のことはまだ勉強中です。
そして、参列者や神々と歌や踊りをして楽しみます。
歌や踊りが終わると、参列者はチセ内に戻り、祭主がイチャルパの終わりをアベフチカムイ(火の神)に報告いたします。
最後にイナウを燃やして儀式は終わります。イナウは神の依り代ですから、燃やしてあの世に送るという意味があると言うことです。・
アイヌ文化交流会
主に、他のアイヌ協会との交流であります。アイヌ古式舞踊が行われます。各場所によって微妙に舞い方が異なったり、言葉も少々異なるようでそれぞれの文化を見せ合うことことに、交流しようということです。
まだ古式舞踊のことを知らないので、写真を流します。
各アイヌ協会でも行われている古式舞踊「エムシリムセ(剣の舞)」が披露されておりました。だんだんと雲行きが悪くなり、途中で雨が落ちて来て、中止となりました。全て見ることが出来なかったので非常に残念でした。
「シャクシャイン法要祭」まとめ
初めて参加させていただき、英傑シャクシャインはアイヌ民族にとっては、偉大な人物であると感じる法要祭でした。
アイヌ民族の儀式や古式舞踊を通して、北海道の歴史やアイヌ民族の苦労を感じることができると思います。いろいろとイベントを通じて、アイヌ民族のことを知ることができるので、来年また行こうと思います。
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