今回は、すいません。画像はありません。思い出だけ記させてもらいます。
石神さんは小樽市の学芸員で、小樽の松前神楽等の文化財担当者でした。
今の報告書作成までに尽力された方で、報告書を作成するまでの話し合いや、進め方などの道筋をつけてくれた方で小樽では、今後の神楽の行く末を見て欲しい方でした。
いままでの事のことから、絡んだ紐を丁寧にほぐして、苦労された話を聞いていましたので、「松前神楽報告書」作製にあたり、調査の同行をされており、数カ所ほどご一緒させてもらい、神楽の話をさせてもらいました。松前神楽の今後、どう進むべきかということも、お話しさせてもらいました。
話をしているとふとしたことから、大学の大先輩であるという事実、しかも同じ写真部に所属されていたということを見れば、神楽を通じての縁を感じます。小樽方面には、そう簡単に行けないので、
「先輩、くれぐれも松前神楽をよろしくお願いします。国指定までをうまく進めてください」
と、余計なことまで言い合う仲になりました。それを進めていただけました。
いままでの小樽での松前神楽のことを教えてもらい、私は道南の事情を分かる範囲でお知らせしたりと、情報はいろいろと交換しておりました。
３年間の調査から見えてきたことも多くあり、
「やはり現場で見ている貴方は、凄いね」
とか言われることもありましたが、私と同様のことをこの３年間に行われてきて、神楽と神事や門祓いなどを感じてもらいました。今回、報告書が出来上がり一番に会ってお話したかたった方は、石神さんでした。
「及川くんには、これから北海道の民俗芸能の写真家になってもらいたい」
と、直会の時に言われたこともありました。そんな大先輩にそう言われて感激でした。
先月、2017年5月31日に亡くなられたました。突然でした。享年58歳。
大先輩の仕事がなんとか、報告書という形で作製できました。これからもっと、今後の松前神楽のことを話したかったです。もうご相談できないのは、非常に残念です。
安らかに・・・
