2016年9月1日(木)に取材
昨夜の野幌神社宵宮祭から、本祭にも野幌太々神楽を公開するようなので、引き続き撮影に入りました。歴史等は、「江別市 野幌神社宵宵宮祭にて野幌太々神楽を拝見(平成28年)」にてご参照願います。
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【野幌神社本祭】野幌太々神楽奉納
神事が終わり、神楽が神楽殿にて奉納されます。
今回行われた神楽舞は、奉幣(ほうへい)、泰平楽(たいへいらく)、五穀撒(ごこくちらし)、地久楽(ちきゅうらく)、神勇み(かみいさみ)、悪魔祓(あくまはらい)、福神遊(ふくじんあさび)の7演目が奉納されました。
神楽舞いの解説については、百年記念に作られた「野幌太々神楽百年史 野幌太々神楽(江別市教育委員会)」と、「県無形文化財 三条神楽」のコピーを北海道博物館の舟山氏から拝借して、記事を書いております。
【野幌太々神楽】奉幣(ほうへい)
奉幣(ほうへい)
御神体ともいえる幣帛を奉る舞。
天の岩戸の変の折、天香山の五百津真賢木(いほつまさかき)を根こぎにして、その下枝に白和幣(しろにぎて)と青和幣(あおにぎて)をかけたれ、天児屋根命(アメノコヤノミコト)が、天照大神の岩戸からお出ましを願う祝詞を奏上した故実に基づく舞である。舞人 1人 囃子は悪魔祓
奉幣(ほうへい)
【野幌太々神楽】泰平楽(たいへいらく)
泰平楽(たいへいらく)天下泰平を表す舞。盆舞とも称す。舞人 1人。囃子はひょっとこ
天岩戸の変の時、石凝姥命(いしこりどめのみこと)が天の金山の鉄で八咫鏡を造りその完成を祝ったという故実による。
泰平楽(たいへいらく)
【野幌太々神楽】五穀撒(ごこくちらし)
五穀撒(ごこくちらし)倉稲魂命が神代の農神に五穀の種子を奉る舞。能狂言のとりれられたものとみてよいだろう。農業の神である倉稲魂命(ウガノミタマノミコト)が農夫に五穀の種子を授ける舞で、倉稲魂命と農夫二人(彦)の三人によって舞われ、彦二人によって多分に諧謔的、即効的な所作も演じられる無言劇は見ていてなかなか楽しいものである。能狂言のとりれられたものとみてよいだろう。舞人 三人 囃子はひょっとこ、榊舞。古事記にると、五穀とは稲、麦、粟、稗、大豆(小豆)とある。
五穀撒(ごこくちらし)
【野幌太々神楽】地久楽(ちきゅうらく)
地久楽(ちきゅうらく)宇宙天地の泰平を神に感謝する舞。天長地久を祝して天忍日命(アメノオシヒノミコト)が天岩戸の大前で、天地とともに無窮、氏子信者一同の安全を祈ったことによる舞であると伝えられていますが、天忍日命は、古事記によれば天孫降臨の時にはじめてその神名を知る神である。即ち天忍日命は天津久米命(アマツクメノミコト)と共に武装堅国に天孫の御降臨に先がけて中津国にお降りになったという。舞人 1人 囃子は大満
地久楽(ちきゅうらく)
【野幌太々神楽】神勇み(かみいさみ)
神勇み(かみいさみ)神様を諌み申し上げる舞。舞人 1人 囃子は神勇。神の勇みを現したものといわれている。
神勇み(かみいさみ)
【野幌太々神楽】悪魔祓(あくまはらい)
悪魔祓(あくまはらい)天孫降臨に先立ち、経津主命が日本の国に御降り、国土の悪い神々を平定したことを表す舞。天孫降臨に先立ち、中津国の荒ぶる神を打ち鎮めるための神の選考が行われた時に、経津主命(フツヌシノミコト)が選ばれた。経津主命は天孫の降臨を容易ならしむべく荒ぶる神の平定に大いに努力をなされたことに基づいて舞われる舞で、刀の威力により、邪気を祓い、世の安泰、氏子の安全を祈る意味をもっている舞である。舞人 1人 囃子は羽返し、悪魔祓
悪魔祓(あくまはらい)
【野幌太々神楽】福神遊(ふくじんあさび)
福神遊(ふくじんあさび)恵比寿、大黒の迎福神が海辺で遊ぶ様を表した舞。また、古事記の山幸彦、海幸彦の説話も、この舞の由来をなすものと思われる。舞人 2人 囃子は宮清、ひょっとこ
福神遊(ふくじんあさび)
【野幌神社本祭】野幌太々神楽奉納まとめ
宵宮祭、本祭と奉納された野幌太々神楽を初めて見させてもらいました。松前神楽を見るのもいいのだが、神楽の流れを見ることで何か理解出来ればと思い、東北地方や本州の神楽を見ていれば、流れが理解出来ると思います。
北海道各地で伝承されている郷土芸能を見るだけでも、それなりに見えてくることがあると思い、道南から全道にと旅するというこのブログも流れになって来ております。