木古内町佐女川神社で毎年行われる神事、「寒中みそぎ祭」が1月13日からはじまりました。
4人の行修者(ぎょうしゅうしゃ)は神社の拝殿に籠り(こもり)、13日夕方から昼夜を問わず水垢離(みずごり)を行い、15日に行われる津軽海峡で御神体を清めるための神事です。
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参籠報告祭終了後、最初の水垢離へ
午後6時から参籠報告祭(さんろうほうこくさい)が始まり、報告祭終了後に行修者は、初めて1回目のみそぎを行います。
今年は、水垢離(みずごり)用の桶を新調したとのことで、4人桶を持って写真を撮りましたが、普段ではあまり見られない光景でした。普段は、1人だけ桶を持ち水ごりに向かっています。
新調された桶
雪が降っていればいい雰囲気でいいのですが、降りすぎくらいの降雪の中で初回の水ごりが行われました。
参籠報告祭終了後、最初の水垢離
水垢離(みずごり)風景
神社本殿から出発するシーンを撮影しました。水垢離(みずごり)するのは、だいたい30分から1時間の間隔で行われるのですが、行修者が行いたい時に水垢離(みずごり)が行われるようです。
太鼓の合図で拝殿から出発し、行修者は水垢離場へ向かいます。水垢離(みずごり)の最中は、絶えず太鼓が鳴り響きます。4人各人の水垢離が終わると、行修者は別当(4年目の行修者)が先頭で、拝殿へ向かいます。拝殿の扉は、閉ざされていれば、行修者は水垢離場へ向かわなければなりません。3回繰り返えして、拝殿へ戻ると、拝殿の扉が開いていれば水垢離終了です。
行修者が帰ってきて寒い思いさせない為に、鍛錬部の人(元行修者)が囲炉裏でタオルを暖めており水垢離の終了を待ちます。
初日の4人の表情をアップで撮影しました。
初日から「ちょろちょろ」という荒行も行われました。「ちょろちょろ」とは、水を掛けるのではなく、行修者の頭の上に桶から、少量の水を落としてこの時間と寒さを耐える荒業です。表情を見れば辛さが良くわかってもらえると思います。
別当
稲荷
山ノ神
弁財天
初日は、多く水ごりが行われるようです。
この水垢離は、深夜まで行われました。行修者は、参籠報告祭後に多くの水垢離して、2日後の海水沐浴の為に鍛錬を行います。
水垢離の業は約1時間間隔で行われ、行修者が寝るまで一応にお邪魔させてもらいました。
朝の5時に、水ごりが行われるようです。