今年も江差に熱い祭りのシーズンがやってきた。
今年は最終日だけの取材になって非常に残念でならないのだが、この祭りを見に行くだけでもいいのである。江差の人の祭りの心を見せつけてくれるだけでも行く価値があるのだ。私自身も友人の誘いから、山車(ヤマ)について取材させてもらっている。先日までの悪天候で、天気も気になっていたが今日はいい天気でしかも北海道の夏らしからぬ程の暑さなのだ。流石に暑くて休み休みにやらないと、体が持たない。途中、郷土芸能なんかも見せている江差追分会館に向い、江差追分・ソーラン節を堪能する。
しばらく江差にいかなない為に、渡したい写真もあり伺うと休んで行くことに。ご馳走攻撃に困るほどに振る舞いをしていただき江差には足を向けて寝れない程、良くしてもらった。「結構なお祭りで」の掛け声で家に入ると、誰でもご馳走をふるまってくれるのだ。山車(ヤマ)がちょうど通る場所なので、通るまでお世話になりっぱなしであった。
切り声の風景
友人S氏の父親・笛の名手
そしてメインの神事・「宿入れの儀」を見るために神社に向う。宿入れの儀とは、一度神社から出た神様はなかなか神社に戻らない。最初の神輿は、神社前に向いそして戻りを6回くり返し7回目で神社の本殿に入る。2台目は5回目で本殿に入り、3台目は3回目で本殿に入るのだ。七五三をいう縁起のいい数字で行なわれる。このような風習は珍しい。
宿入れの儀
遷霊の儀と続き、ほぼ神社で行なわれる神事は終了となる。最後は、山車(ヤマ)に向う。午後10時過ぎに13台の山車(ヤマ)が揃い、姥神大神宮渡御祭の終了を知らせる。各山車(ヤマ)はまた神社に最後の拝礼をしに向う。
神社に入る山車(ヤマ)
拝礼を終了し山車は、各町内に帰っていきなおらいになる。このなおらいを迎える頃は、午前1時頃になっている。いつまでも祭りが終る哀愁をひたりながら、山車(ヤマ)の周りに座り酒を飲んでいる。
下の写真は、なおらいの席で行なわれた切り声風景。何度聴いても、切り声はカッコイイ。
蛭子山切り声