木古内町 佐女川神社・寒中みそぎ祭 祭り(渡御祭・本祭)

木古内町 佐女川神社「寒中みそぎ祭」参籠報告祭【令和6年】

2024年11月23日

昨年より海水沐浴が行われており、ようやく通常に戻ったという感じです。厄介な菌が蔓延した時は、関係者以外は拝殿に入ることも出来ずにおりました。
令和6年(2024年)は、「鍛錬部(たんれんぶ)」の全面協力による取材させていただきました。
今回は、「弁財天(べんざいてん)」を勤める行修者が、体調の不良で出れなくなり、急遽、元行修者が弁財天(べんざいてん)に入ることになりました。
2019年に別当(べっとう)を勤めた元行修者が、名乗りを挙げていただき、なんとか4人の行修者が揃うことになりました。5年勤めた行修者は、もう一人いて、鍛錬部の部長さんが、この祭り5年を勤めた人でした。祭りの人手不足が注目される中、この厳しい荒業をこなす祭りの担い手不足が問題になってきました。来年無事に行われることを祈っております。

参籠報告祭にて

参籠報告祭が執り行われ、町長を始め氏子らに見守られながら、粛々と行われていきます。
寒中みそぎ祭の宵宮祭終了後に、初めての水垢離(みずごり)が行われます。

2024 寒中みそぎ祭 宵宮01

参籠報告祭が終わると、準備が執り行われて、水垢(みずごり)の鍛錬の始まります。写真は、水垢離(みずごり)の際に履く草履です。この時以降、行修者だけの扉になります。拝殿の真ん中から出入りします。そして、みそぎの太鼓が鳴り響きます。

2024 寒中みそぎ祭 宵宮02

行修者のお手伝いをする「鍛錬部(たんれんぶ)」の方々は、ほとんどが元行修者であります。この祭りを見守り続けております。

2024 寒中みそぎ祭 宵宮03

緊張感が増す時です。

2024 寒中みそぎ祭 宵宮04

準備が終わると、並びます。右から、4年目の別当(べっとう)、3年目の稲荷(いなり・桶をもっている人)、2年目の山の神(やまのかみ)、1年目の弁財天(べんざいてん)と並びます。行修者は、参籠報告祭より拝殿で寝泊まりしながら、15日の早朝まで鍛錬を繰り返します。

2024 寒中みそぎ祭 宵宮05

今年、初めての水垢離

まず最初は、別当(べっとう)が水垢離(みずごり)を致します。水を掛けるのは、稲荷(いなり)が担当します。

2024 寒中みそぎ祭 宵宮06

次からは別当(べっとう)が、稲荷(いなり)、山の神(やまのかみ)、弁財天(べんざいてん)に水を掛けます。

2024 寒中みそぎ祭 宵宮07

上)稲荷(いなり)の水垢離

2024 寒中みそぎ祭 宵宮08

上)山の神(やまのかみ)の水垢離

2024 寒中みそぎ祭 宵宮09

上)弁財天(べんざいてん)の水垢離

弁財天(べんざいてん)は、2019年別当(べっとう)を勤めOBになった方です。5年目を勤めるのは、私が知っている中で2人目です。微妙な立場ですが、非常に安定した水垢離(みずごり)を見させてもらいました。YouTubeで公開している動画には、3人で水垢離(みずごり)している様子が多いと思いますが、5年目ということもあり、現役の行修者の鍛錬を優先したのだと感じました。それでいいと感じました。5年目という業は、本当に特別だと思いますので4人の行修者を維持する意味で、弁財天の代わりを勤めてくれたことに感謝であります。
これから約1時間置きに水垢離(みずごり)が行われていきます。

寒中みそぎ祭を見に行きましょう

この祭りの神事の見方というか、どう見ていけばいいのかと少しだけ思いつくまま書いていこうと思います。

祭りの観客として見る

まずは、神社の行事ですので参拝しましょう。基本中の基本ですが、神事を見るということは、「その地の大切な場所の行事を見させていただく」という気持ちを持ちましょう。その土地で大切な行事ですので、拝見するにも気持ちから入りましょう。その為にまずは、参拝から行いましょう。撮影する祭でも、少し早めに参拝だけ済ませます。
二礼二拍手一礼(にれいにはくしゅいちれい)は、日本の多くの神社で基本的な参拝作法として行われている礼儀作法です。

拝殿に入る

神社の役員さんなどから、「お入りください」などの声をかけられたらなるべく入りましょう。せっかくの機会ですので、祭りの祭式を見られるチャンスです。携帯電話の着信しないようにして、神事を拝見しましょう。座る場所もだいたい決まっておりますので、わからなければ周りの方に聞いて座りましょう。役員さんや、神社関係者の云うことをに従って拝殿に入りましょう。時間があれば、祭壇に向かい、二礼二拍手一礼(にれいにはくしゅいちれい)を行うのもいいでしょう。

神事に参加する

神事中は、静かに見守りましょう。神事で行われる作法に従い、神事に参加しましょう。3つほど作法がありますので、参加してみましょう。

祓詞(しゅばつ)

祓詞(しゅばつ)神道や宗教、思想に関する言葉で、祭典や葬儀などの際に神様をお招きする前に心身の罪穢(つみけがれ)を祓う儀式です。神聖な場所や物を清め、神の加護を得るために実施されます。

修祓の一般的な流れは次のとおりです。

  • 神職が祓詞(はらえことば)を奏上する
  • 参列者全員が頭を下げた姿勢で修祓を受ける
  • 大麻(おおぬさ)などでお祓いを行う

御扉(みとびら)

御扉(みとびら)開閉の作法は、神職が警蹕(けいひつ)の声(「おー」と言います)が出た時、ゆっくりとまた頭を下げた姿勢を行います。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)

神社の責任役員、兼務社の総代さん、責任役員、猿田彦など、祭壇前に玉串を納めます。
最後に「一般参列者」が玉串奉奠しますので、その際に合わせてその場にて、二礼二拍手一礼(にれいにはくしゅいちれい)を行います。

神事を見ることは、大切だと思います。ぜひ機会があれば、神事に参加しましょう。

令和6年 参籠報告祭 まとめ

毎年のように撮影(記録)を続けております。ブログではその一部を公開しており、大変恐縮です・・・
写真と動画を撮影しつつ、この「寒中みそぎ祭」を見つめて参りました。今年からあらためて、鍛錬部(行修者のお世話係)との協力を得ながら撮影を行なって、YouTubeに記録を公開してきました。今後のこのブログも、取材した祭りを選んで、YouTubeとの連携しながら進めて行こうと思います。正直いうと、YouTubeの動画の公開に追われていまして、ブログが後になってしまいますが、書いて行こうと思います。

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