2018年8月26日(日)取材
毎年8月の末頃に行われるイベントです。毎年訪問させてもらい、松前神楽を拝見致します。そばの花の真ん中で行われる松前神楽は、何とも言えぬ優雅な時間を過ごさせてもらっております。
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千軒そばの花鑑賞会での松前神楽
このイベントの一番の見せ場といってもいいのが、そばの花畑の真ん中で行われる松前神楽であります。真っ白な花畑の中での神楽は、厳かの風景は素晴らしいと思います。今回は、福田舞(ふくだまい)、鈴上舞(すずあげまい)、八乙女舞(やおとめまい)、山神舞(さんじんまい)、十二の手獅子舞五方・面足獅子(じゅうにのてししまいごほう・もくたりしし)の五座が奏上されました。
動画と写真を合わせて紹介していきます。
【千軒そばの花鑑賞会・松前神楽】福田舞
福田舞(ふくだまい)、跡祓舞(あとはらいまい)とも云います。跡祓舞(あとはらいまい)は、宵宮祭で獅子舞を行わない神社で、一番最後に行うことから跡祓(あとはらい)とも云います。四方の神々を拝し、祓い清めて干ばつ、暴水、火難の災いを除き、五穀豊穣を祈願する舞いです。
【千軒そばの花鑑賞会・松前神楽】鈴上舞
鈴上舞(すずあげまい)、神子舞(みこまい)、乙女舞(おとめまい)とも云います。天女の天降るさまを舞う神子(みこ)の祝福の舞いです。
【千軒そばの花鑑賞会・松前神楽】八乙女舞
八乙女舞(やおとめまい)は、女性二人が白衣、 緋袴、 千早を着し、 扇を持って舞います。 この舞は後代にいたって創造されたものと考えられます。
【千軒そばの花鑑賞会・松前神楽】山神舞
山神(さんじん)舞は、奥山の榊葉を持ち山神を表し、海鳥のしぐさを真似て山神にご覧になってもらい、おなぐさめ申し上げるというものです。
【千軒そばの花鑑賞会・松前神楽】十二の手獅子舞・五方〜面足獅子
十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)十二回手が変わるというので、十二の手獅子舞と云われています。一年十二ヶ月を形どり、獅子幕も十二反使用するを本格とするのであると云われています。五方とは、東西南北と正中(真ん中)を祓い固め蝦夷鎮定、国土安穏を祈る様を表しています。
十二の手獅子舞・面足獅子(じゅうにのてししまい・もたりしし)本来、御稜威舞、獅子の鈴上、五方と続き、コミカルな楽に変わると猿田彦が登場します。鎮まっていた獅子を手玉にとり、遊び戯れて平和な世の中を招く悪魔降伏ということです。
【福島町・千軒そばの花鑑賞会】まとめ
真っ白のそばの花と松前神楽という所は、ここだけの物です。五穀豊穣を祈願した「蕎麦神楽」といってもいいですね。
昔、まだ「松前神楽」という名称も言われない頃は、ニシンの豊漁祈願祭の際に行われたのは記録では「鰊神楽」と書かれていました。
千軒そばの花鑑賞会は、松前神楽だけのイベントではありません。参加料1,000円で、じゃがいも堀り詰め放題、いも煮食べ放題なども行われています。