昨日、松前町清部地区で行われている松前神楽を指導されていた田井中正さんがお亡くなりになりました。享年83歳。
清部松前神楽の重鎮で、神楽の指導や厳格に舞いを見られていた人です。
私は写真家ですので、写真で田井中さんを偲びたいと思います。
2011年正月、いつものように門祓いが行われ、神社で神楽を披露されたあとに、田井中さんから見る「松前神楽の歴史」をインタビューしました。こちらの疑問が晴れたインタビューで、誰も知らないだろうことをいろいろと教えてくれました。
このときが神楽に出る最後の姿です。2013年に正月、神社で披露される神楽での一コマです。
2013年、招待神楽での一コマ。祝詞を読上げ、楽人とお話ししております。
今年の正月は、姿を現さずどうしたのかな?と思いましたが、最近調子が悪くなったようで、ガンが見つかり養生していたようです。2日前から危ない様子だとなり、昨夜にお亡くなりになったそうです。
私が、松前町で松前神楽を初めて見たのは、清部の松前神楽でした。
知り合いの伝で清部に赴き、招待神楽を拝見させてもらいました。その時、紹介されたのは保存会の責任者である田井中正さんでした。
神楽には詳しく、いろいろと松前神楽の歴史と清部のことを教えてもらいました。そして、数年前にはいままでの松前神楽の組織を作られた流れのことや、清部から出た関係者のこと、舞いのことなどを教えてもらいました。
松前でも清部地区は、方言がきつい所で田井中さんの方言は、慣れるのに時間がかかりました。流石にわからない方言もあり、わからないこともあり、これは、ビデオに撮影して記録しようと考えました。2012年と2013年の正月にお話させてもらいました。
もっと多く教えてもらいたかったのですが、今年から松前神楽の調査が入るので調査の人にもお話を聞いて欲しかった人でもありました。
お世話になりました、田井中さん
ありがとうございました。