今回、せたな町の事比羅神社を取材させてもらった。
せたな町は、2005年9月に北檜山町・瀬棚町・大成町が市町村合併し、現在は瀬棚区となった。
今年で、事比羅神社ご鎮座170年ということで、今年のお祭りに気合いを感じた。
祭礼ギリギリに、せたな町に到着し、なんとか撮影にとりつけた。神楽奉納は、祭礼の最後に行われた。本殿で行われた神楽は、福田舞・三番叟・翁舞の3座と、盆舞という舞いであった。
今回、福田舞を披露するのが初めてということらしいが、軽やかに披露された。
福田舞
三番叟
翁舞
盆舞については詳しいことを知らないが、コミカルな表現で華麗に盆を手のひらから落とさないで舞う舞いであった。
祭礼終了後に、山車がある開場に向かう。山車を前に、神楽も行われるという。メイン会場に行く間は、先頭に2人くらいで、鰊場の沖揚げ音頭・江差でいう「切り声」をしながら開場まで向かう。なんとも行列のBGMとしては最高である。この土地柄を表現した声を聞いた。これはいいお祭りだ。
山車のある会場に向かう
開場に到着
神社関連の行列が到着すると、山車の人形の顔が白い布で隠されていたのが取られ、魂入れが行われる。
山車に魂を入れる
そして、この山車を前で松前神楽が行われた。
鈴上げ・利生舞・神遊舞・獅子舞と4座行われた。この日だけで7座が行われた。
鈴上げは、2人構成で行われた。
鈴上げ
二羽散米舞の省略した舞いである。函館を中心で見ている「利生舞」とは異なり、動きに勢いがある。同じ舞いでも、舞い方が異なるのは面白い。
利生舞
二人で一生懸命に、神遊舞が行われた。見ていても真剣な表情に感動した。
神遊舞
獅子舞も、函館を中心で見ている舞い方に違いを見た。スピーディな動きで、迫力があった。
獅子舞(五方)
獅子に噛まれながら、宮司まで連れられた子供にはお菓子が与えられた。
獅子につれられて子供にいいことがあった
神楽が終わると、神社に戻る
神楽が終わると、山車の太鼓の馬鹿囃子が行われた。日本海側のお祭りには、山車が出て渡御するお神輿の後を練り歩く風習が残っていて、お祭りを盛り上げている。
遮二無二叩かれる太鼓
太鼓の乱れ打ちだけではなく、ここでは芸能も披露される。山車の前で各町内で数組の出し物を用意して、神輿の後を盛り上げている。ちゃんとした日本舞踊であったり、歌謡曲に合わせた舞いであったり様々で面白い。
宵宮祭では、山車が集まる開場で各山車2組ずつの芸能が披露された。明日は、町中で場所場所で、芸能が披露される。夜遅くまで披露されるそうだ。
本来は宿泊し、明日に備えたいが、カメラのバッテリーが無くなりつつあるので、戻る事にした。今度は、宿泊してゆっくり見て行きたい。