昨年の5月末に松前ブロック松前神楽連合保存会の皆様と一緒に乗船させてもらい、取材させてもらった貴重な動画を公開することにしました。動画でその情景や神楽をお伝えしようと思います。
ステージが立派ですね。最新のライト機器があり、さすが豪華客船です。これでも私、舞台照明を少しだけ経験もありまして、道南の2カ所のホール事情を見ても、うらやましいくらいの機材であります。狭い場所でも素敵に見せることの出来る照明器具には感服です。ここで毎日いろいろなステージが行われ、様々なアーティストがこの場を踏んでいたことでしょう。
神楽は午後7時と9時の2回行われました。7時の神楽では、「神遊舞」「三番叟」「十二の手獅子舞・五方」が行われました。
まず最初に奏上されたのが、「神遊舞(かんあそびまい)」です。
神遊舞(かんあそびまい)、天皇遊舞(てんのうあそびまい)とも云います。二人の武人が弓矢を持ち、四方の悪魔を退散し、正しい心に返す意味の舞で、松前藩の威徳を内外に示し、蝦夷地鎮定、天下泰平を祈願した舞です。この舞は、松前藩主6代矩広(のりひろ)公の作品だと伝えられています。