2013年9月7日に取材しました。
函館市内の温泉街・湯川にある神社で、松前藩の殿様と縁があるのがこの湯倉神社です。
- 承応2年松前藩主氏広の嗣子第9代の藩主高広が幼時(千勝丸)重い病になり、母清涼院が霊夢に信託を得て、神社境内地に湧出していた温泉に入浴させたところ全癒したので、報賽のため承応3年社殿を造営し、黄金の薬師像1体・唐金造りの鰐口・その他を奉納した。
※北海道神社庁ホームページより
松前神楽保存会は4ブロックに分かれており、そのブロックの持ち味を持って舞い方、楽の違いがありその土地に合った形態で伝承されております。4ブロックごとに、渡島式(おしましき・函館)、松前式、福島式、小樽式と形式があります。渡島式(おしましき・函館)というのは、松前式を省略した形式です。舞い方や楽も少々異なりますが、能の要素が強く残っていて見ていても雅な感じを受けます。
湯倉神社は函館市内になりながら、函館の神職やその周辺の神職を呼んで祭式を行いますので、松前神楽奏上となると舞手に合わせて、渡島式や松前式が見られます。渡島式(おしましき・函館)の神遊舞は、松前式に比べて松前藩の紋章が入った烏帽子や鬼肩衣を着用致しません。
今回は、見た目「渡島式」(服装)で、舞い方が「松前式」という形です。
毎年出来る限り取材していますが、今年は動画のみです。写真は撮影しておりません。(下の写真は、動画から転用したものです。)
松前神楽・神遊舞をお楽しみ下さい。
ちなみに、違いを比べたい方は以前撮影した物で比べて下さい。福島の神遊舞です。松前式も同様な衣装を付けて舞います。