2013年8月26日に取材しました。
今年もお邪魔させてもらいました、厚沢部町富里地区にある「鷲ノ巣神社本祭」です。
宵宮祭には行けなくて、本祭にお邪魔させてもらいました。
今回初めて見せてもらったのが、門祓い神事です。厚沢部町富里地区を祓い清める神事です。この地区は、家々の間が少々遠い所も有り、一件一件歩くにも時間がかかります。地区と地区を祓い清めて行きました。
数年前から取材しておりましたが、ここには「門祓い」の習慣がなかったようと認識しておりました。今回初めて行われたようです。
門祓いから本祭へ 神楽奉納
門祓い終了後、神社に戻り本祭が執り行われました。
本祭終了後、神楽が奏上されました。今回は二座程。鈴上舞と獅子舞です。
本祭終了後、子供神輿が地区内を廻るので、神輿を祓い清めます。
この地区でも子供の数は少なく、数えるくらいしか居ません。大人も子供神輿と一緒になり家々を廻ります。
子供神輿渡御風景
休憩場所にて、恒例なのか「すいか割り」が行われました。子供等のイキイキとした表情を見ていると、本来の祭りの風景と出会ったようです。この何とも言えない雰囲気が、平和だと感じる光景です。
広い地区なので時折、トラックに神輿ごと乗せて移動し家まで数回行ったり来たりを行い、神輿を「ワッショイ」の掛け声と共に廻ります。どの子供も目がいいです。
子供の数は多くありませんが、人口が減る傾向にあり今でもこのような光景が見られるのはあと何年なんでしょう。
ただ見ているだけではなく、他の場所の人との交流人口を増やしていくと少し見えてくるようにも感じられます。
神楽のブログですが、他の地域との交流もさせてもらっているので、このような状況が痛い程良く見えます。神楽や郷土芸能の担い手不足から、地方を見ると人口減少問題無くして語る事はできません。どうすればいいのかと考えると、人を増やすしか無いのですが、「観光」というジャンルを利用して交流人口を増やしている所もあると聞きます。人と人との交流することで、伝統的な光景を見ていただきその土地を理解することが大切に感じます。このような光景を見にいらっしゃるお客様が増えてもらう為にも、郷土芸能は見せる機会を増やすしか道は無いようにも感じます。出来る事からゆっくりとしていく努力が必要ですね。