神楽舞の解説

松前神楽は、三十三座(演目)あり、鎮釜湯立の神事十二座と舞楽二十一座で構成されています。
明治以降から、祭事の時間短縮の傾向になったり、伝承がうまく伝わらなかったりして三十三座ある中でも、もう出来ない神楽舞いが存在します。

・神容(かみいり)舞
・湯倉(ゆくら)舞
・荒神(あらがみ)舞
・神送(かみおくり)舞

八乙女(やおとめ)舞は、福島町松前神楽保存会、当時宮司・常磐井武宮により復活させた舞です。

松前神楽 鎮釜湯立式 十二座

1 惣神拝(そうしんぱい)
2 修祓(しゅばつ)開扉・献饌(けんせん)
3 四方拝(しほうはい)
4 神楽初(かぐらそめ)
5 釜清 (かまきよめ)
6 正神楽 (しょうかぐら)
7 注連脱(しめぬき)☆
8 祝詞 (のりと)
9 遊拍子 (ゆびょうし)
10 湯立 (ゆたて)
11 湯上 (ゆあげ)
12 恵美須加持(えびすかじ)☆

松前神楽 舞楽 二十一座

1 榊(さかき)舞・祝詞(のりと)舞
2 福田(ふくだ)舞・跡祓(あとはらい)舞
3 二羽散米(にわさご)舞(庭散米舞とも書く)
4 神遊(かんあそび)舞・天王遊(てんのうあそび)舞
5 四箇散米(しかさご)舞・三品(さんしん)舞
6 千歳(せんざい)舞
7 翁(おきな)舞
8 三番叟(さんばそう)舞
9 荒馬(あらうま)舞・松前遊(しょうぜんあそび)舞
10 鈴上(すずあげ)舞・巫女(みこ)舞
11 山神(さんじん)舞
12 八乙女(やおとめ)舞
13 鬼形(きがた)舞
14 利生(りしょう)舞
15 兵法(へいほう)舞
16 神容(かみいり)舞 ☆
17 注連祓(しめばらい)舞・〆引(しめひき)・七五三祓舞(しめはらいまい)
18 十二の手獅子舞
・御稜威舞(みいつまい)・獅子の上(ししのじょう)
・五方(ごほう)
・獅子の鈴上(ししのすずあげ)
・面足獅子(もくたりしし)・通称 佐々良(ささら)
19 湯倉(ゆくら)舞 ☆
20 荒神(あらがみ)舞 ☆
21 神送(かみおくり)舞 ☆

神楽舞で現在行う事の出来る数 17座(うち、八乙女舞のみ福島町松前神楽保存会等)

☆=現在の例祭(お祭り)で行われていない神楽舞

※資料参照 福島大神宮「正統松前神楽」

松前神楽形式

松前神楽保存会も4つのブロックに分けれております。長い間に舞いの手が少々異なったり、楽(笛・太鼓)が少々異なるところも所々にみられます。以前の文献から見ても、形式が存在すると思われます。大きく見て、「松前風」「渡島風・函館風」「福島風」と見られます。小樽で行われている神楽舞は、歴史から見て「福島風」に入るものと感じられます。
各形式を説明

松前風
渡島風・函館風
福島風
・檜山方面の松前神楽の流れを汲む神楽舞

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2014年12月13日