北海道遺産に指定されている江差町・姥神大神宮渡御祭の宵宮祭に続き、10日は下町巡行です。
下町巡行は、いにしえ街道を愛宕町方面を巡行致します。いにしえ街道を２度通り、祭りの雰囲気を十分に味わえる日なのです。
巡行初日は、様々な様子を見る事ができます。神社前には、出発前の準備が行われます。
トラックに神輿を載せたり、装束に着替えたり、猿田彦の準備を行ったりと忙しく行われます。
今日と明日で、江差町内を練り歩きますので、その準備に追われる午前です。いつもの江差町の雰囲気ではないのを感じます。
町全体が祭りムードになんですよ。
神社前にて
祭り仕度（上３枚）
行列用の太鼓の準備
出発式
先山車（さきやま）に決まると神社に早く行かなければなりません。先山車（さきやま）のシンボル、三種の神器が本殿より運び込まれます。
先山車のシンボル
山車（やま）の代表者参拝
江差町には、十三台の山車（やま）が神社行列の後進をし、お祝いに参列します。それぞれの山車（やま）は人形を立てますが、舟山（舟の形を表した山車）は人形を立てずに、船頭（子供）がその役になります。
化粧の手直し
猿田彦の準備
良かったら、ランキングにご協力下さい。
にほんブログ村
にほんブログ村
下町巡行に伴い行われるのが、祭り囃子コンクールです。各町内で練習した成果を問われるコンクールです。
祭り囃子コンクール
祭り囃子コンクールを横目に、神社行列が出発致します。「御立ち」のお付きの声で、猿田彦が動きだします。
コンクールを一時中止し、神社行列を見守ります。
何故コンクールを止めてまで、神社行列を優先するのかと申しますと、このお祭りは、姥神大神宮の神様に、ここ１年の町の繁栄を見ていただく為に神様の一部をお神輿に載せ、道を祓い清めて猿田彦先導のもと行われる神事なのです。神様の行列無しに、山車（やま）の巡行はあり得ません。神様を奉り祝い、山車（やま）は神社行列巡行後を賑やかに巡行するのです。
江差の人は、神様を大切に思う人が多いのでなんとなしに理解しているのです。
猿田彦先導
神社行列
いにしえ街道を行く神輿
さて、神社行列の後を賑やかしくお囃子で後進します。各家々にご祝儀をもらい行ったり、切り声を上げたりと山車（やま）は大忙しです。
先山車（さきやま）先頭
山車（やま）の進むのを待つ子供
さて昼の光景はこの辺にして、神社前では猿田彦が神社に戻る準備をします。松明で鳥居前から本殿までを祓い清めて、その後ろを猿田彦が最初に神社に入ります。
松明
本殿に入る猿田彦
ここで山車（やま）を待ちます。その頃山車（やま）は、愛宕町で立て山にしてこの日のピークを迎えます。
愛宕町での賑わい
山車（やま）は、いにしえ街道を通り神社前まで戻ります。十三台の山車（やま）が揃い、御神輿の宿入れの儀が行われます。三台の御神輿を神社本殿に入れるのですが、これも松明で道を祓い清めて本殿に入るのですが、最初の御神輿は鳥居の50mくらい前から本殿までまた元の位置に戻ります。これを六回繰り返し、七回目で本殿に入れます。一度神社から出た神様は、本殿に戻りたくないので七回目で入れる儀式なのです。次の御神輿は、四回行き来し五回目で本殿に入れます。三台目は、二回行き来し三回目で本殿に入れます。七・五・三と入れます。神道では奇数の数は縁起がいいので、この数字なのですが、「七五三参り」を知っていますよね。同様に三歳、五歳、七歳となったら神社に御参りしましたと思います。
宿入れの儀
宿入れの儀が終わると、切り声が上げられます。今年は、豊栄山の切り声です。動画でご覧下さい。
この時点で、もう時刻は11日に近い時刻になります。明日の巡行に向けて身体を休めますが、それは個人にバラツキがあるようです。私は、知り合いの付き合いで朝まで話したり、酒を飲んでおりました。
明日は、辛い上町巡幸です・・・
