2018年8月28日取材
今回で2回目の訪問する祭りです。通常なら、神社の祭りですが今回は「お寺」の祭りです。
北海道伊達市にある、大臼山道場院善光寺は歴史のある古刹です。以前にも書いたのですが、有珠山善光寺のはじまりを転載いたします。
昭和49年5月寺の境内一帯は、江戸時代後期に歴史的な役割を果たしたとして重要であり、本堂は江戸時代の2度の有珠山噴火からも難を逃れてほぼ原型をとどめ、江戸時代のたたずまいを今日に伝えると言う理由で、国の史跡に指定されました。
有珠善光寺ホームページより引用
昨年の記事は、こちら
フェリーで観音島・弁天島へ
通常、フェリーでの離島はしておりません。以前はフェリーでのコースで乗り降り可能でしたが、現在は通常のお客様はここで降りることができません。(アナウンスあり)モーターボートをチャーターしての上陸は可能ということです。
信徒さんとこの祭りに参加する人が、フェリーに乗り込んでいきます。昨年同様、同行させてもらいました。
フェリー乗り場から、おおよそ5-6分くらいで観音島・弁天島の近くまで来ます。
観音堂へ戻ってきた円空仏
円空仏は、この日に以前あったこの観音堂での法要が行われます。現在はレプリカがありますが、この日は2体揃っての法要が行われます。
本物の円空仏は、北海道指定文化財に指定されており、通常は有珠善光寺宝物殿で展示されております。年に一度の帰郷ということなのです。
掃除や供物の準備が行われて、法要が行われます。まずは、観音堂での法要です。
写真は撮影しておりますが、興味のある方は実際に有珠善光寺宝物殿でご鑑賞ください。お寺や信者さんのことを考慮して、行われている事実を紹介しております。
法要開始の鐘が鳴らさせます。
法要中の観音堂を見ると、昔から行われてきた法要を感じられます。以前の法要では、この島に大勢の信者や見学客が多くいて出店や演芸なんかも行われていたようです。その中、フェリーの遭難事故があり数名の犠牲者が出たようです。その時の供養塔が観音堂脇にありまして、観音堂の法要の後に、供養が行われています。昨年の記事をご覧ください。
法要の様子です。観音堂の中で、信者さんと参加者が集うといっぱいになるほどのお堂です。
弁天堂へ
観音堂の法要が済むと、遭難者の慰霊の法要を行い、弁天堂へ向かいます。
この島はパワースポットとして注目されつつあるようで、昨年も聞いたのですが、宝くじが当たるとのことで参拝者がモーターボートでこの弁天堂へ参拝に来て高額当選されたということです。
昨年も参拝してすぐにロトを購入して1,000円の当選しまして、そのお金を元にまたロトを購入して玉砕しました。とことんこの弁天様とつき合って行こうと思います。当たったことは事実ですので、いただいて感謝するという気持ちを持つことですね。
ここにも円空仏があったようですが、弁天像だったらしいのですが盗難にあってしまいました。2つの仏像が盗まれてしまい、その後に古物商から「聖観音像」(観音堂にあった円空仏)が出て来て難を逃れました。
その後現在の弁天様の制作にあたり、インドで修行した仏師にここの弁天様を作っていただきその開眼の日が、8月28日ということなので、観音堂、弁天堂同時に法要が行われているということです。
少しだけ遅れて行ったので、弁天様の姿を撮影できなかったのですが、また来年来ようと思います。
洞爺湖町・観音弁天祈願祭 まとめ
昨年より見させてもらっているこの祭りですが、「本来お堂にあった円空仏がこの日に戻り法要が行われる」ということだけで興味が出て実際に行われている様子を見たいと思って行きました。法要が行われる(祭りが行われる)という特別な日を逃していくことは、可能ですが味気のないことですし、観音堂、弁天堂とも中に入って見られるのはこの日だけです。お寺の方、信者の方共にお参りしてご奉仕させていただきながら見る円空仏もどこか穏やかに見えるものですね。