渡島地方の松前神楽

【北海道の神楽】北斗市・有川大神宮宵宮祭での松前神楽(平成29年)

2018年10月10日

2017年10月16日(月)取材しました
 
平成29年(2017年)道南での最後の祭りとなった、北斗市の有川大神宮宵宮祭を取材しました。
本祭には行けないので、宵宮祭だけでもということで参拝することにしました。

もうこの時期になると、北海道は結構寒くなりつつあります。ストーブを付けての行われることも、しばしばですがありました。
 
有川大神宮は、北斗市の市役所の横にあります。
 
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有川大神宮宵宮祭での松前神楽

上磯八幡宮でもそうですが、この二社に関しては、宵宮祭で行われる松前神楽の座数(演目)が少ないです。松前神楽は、宵宮祭よりも本祭で多くの座数(演目)行われる傾向があります。以前でも説明しておりますが、宵宮祭は氏神様を迎えるためのお祭り、本祭は本来の祭りの日で一番大事な日です。宵宮祭で行われる神楽舞は、数座程度です。
今年は楽人がうまく揃わなく、助勤神職が少ない中での松前神楽奏上でしたが、他の神社でもそのような光景を見てきているので違和感は感じませんが、ふと思うと、あまり見られなかった光景かもしれないです。
 
平成29年 北斗市 有川大神宮 宵宮祭 楽人

行われた神楽舞は、榊舞、鈴上舞、福田舞の三座でした。
 

松前神楽・榊舞

幣帛舞(みてくらまい)、榊舞(さかきまい)、祝詞舞(のりとまい)とも云います。その神社の宮司が朝夕玉垣内に参進して、神域を祓い清め、神拝して御幣を奉るという、神職の神明奉仕の姿を表した舞いです。函館と近郊の町で行われる際には、松前神楽奉納となる時、斎主(その神社の宮司)が最初に舞われる舞いです。

平成29年 北斗市 有川大神宮 宵宮祭 松前神楽 榊舞
榊舞
 

松前神楽・鈴上舞

鈴上舞(すずあげまい)、神子舞(みこまい)、乙女
 
平成29年 北斗市 有川大神宮 宵宮祭 松前神楽 鈴上
鈴上舞

松前神楽・福田舞

福田舞(ふくだまい)、跡祓舞(あとはらいまい)とも云います。跡祓舞(あとはらいまい)は、宵宮祭で獅子舞を行わない神社で、一番最後に行うことから跡祓(あとはらい)とも云います。四方の神々を拝し、祓い清めて干ばつ、暴水、火難の災いを除き、五穀豊穣を祈願する舞いです。
 
平成29年 北斗市 有川大神宮 宵宮祭 松前神楽 福田舞
福田舞
 

有川大神宮宵宮祭・まとめ

ここは、宵宮祭には獅子舞が行われないところです。獅子舞を楽しみにされる人も少ないと思いますので、参拝する際にはご注意ください。絶対とは言えませんが近年見ていると、その傾向があります。

今年の例祭での松前神楽は、最後になりますね。イベントで行われる松前神楽は、後志方面(小樽近郊)は毎年、合同公演を行うので松前神楽を最後に見るという機会は、後志方面ということになります。
気になるのは、調査が終わり提出されてこの神楽が、国指定にいつなるのかという点です。あと二年ほどかかりそうと考えております。

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