伝統行事・神事 例祭(お祭り)

【北海道の祭り】北斗市茂辺地・矢不来天満宮例大祭 神輿渡御(平成29年)

2017年9月24日(日)に取材

昨日のシャクシャイン法要祭からとんぼ返りで、道南に戻りまして、朝から北斗市茂辺地に入り取材です。この地域のお祭りは、毎年神輿渡御が行われる訳ではないので、なるべく取材を行っていきたい祭りです。
毎回取材しているお祭りですが、今年は担い手不足と日程も厳しいという状況で、祭りの神輿渡御は通常2日間に渡りこの地域を神輿渡御を行うのでですが、1日だけの神輿渡御となってしまいました。

1日だけの渡御ということは、2日分を1日で廻るということになり、少々ハードな時間割になることが感じられます。

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祭り準備・奴行列

毎回の恒例になりました。奴行列の化粧風景です。祭りモードに切り替わる瞬間でもありますね。

平成29年 北斗市茂辺地 矢不来天満宮例大祭 奴行列 化粧

平成29年 北斗市茂辺地 矢不来天満宮例大祭 奴行列 化粧

平成29年 北斗市茂辺地 矢不来天満宮例大祭 奴行列 化粧

以前から聞いたことがあるのですが、「奴行列」の北海道で初めて行われた所というのは、北斗市の「上磯奴」ということを聞いたことがあります。確かに他の奴行列を見ても似たような振り方をしています。衣装は変化して来ているように感じられます。

姥神大神宮渡御祭の山車・神功山の衣装は昔、浴衣・襦袢を来て巡行していたことを聞いたことがあります。今でも太鼓叩きは、浴衣を着て巡行しています。
「上磯奴」の古い写真を拝見すると、半纏を着ており写真に残っているとことを考えると、半纏のお披露目もあり記念に残すために撮影されたと考えても不思議ではありません。半纏を着て祭りに出るというのは、大正時代からと個人的には考えております。

奴行列の基本は、女物の襦袢を着て巡行していたということも聞いており、道内の奴行列を見ても襦袢を着用しての巡行は、茂辺地の奴行列以外に見たことありません。北海道の祭り文化としてみても貴重な所として見ております。

神輿出発!

4年に一度の大祭が行われます。神輿に御霊が入り発輿祭終了後、いよいよ出発します。

平成29年 北斗市茂辺地 矢不来天満宮例大祭 神輿

矢不来(やふらい)地区へ移動

まずは、矢不来地区に向かいます。神社から矢不来地区へは、道も険しく距離もあるのでトラックでの移動になり、全員移動します。

平成29年 北斗市茂辺地 矢不来天満宮例大祭 神輿

矢不来(やふらい)の名称は、アイヌ語の「ヤンケナイ」(陸に揚げる川≒陸揚げ場)に東北弁で「矢が来(け)ない」という言葉を当て、「矢不来」とし、後年音読みされるようになったとされています。
北海道は、アイヌ語から地名にした所がほとんどで、本州に比べたら考えられない当て字で構成されております。上手く当て字にした所や、どうやったらこの漢字に当てはめたのか?と疑問を感じるものも少なくありません。こういうことも含めながら、地名のはじめてや歴史を感じながら旅をすると、一層面白く感じられます。

矢不来地区へ到着し、行列は少し先まで渡御いたします。その前に、奴の披露となります。

平成29年 北斗市茂辺地 矢不来天満宮例大祭 巫女
巫女

平成29年 北斗市茂辺地 矢不来天満宮例大祭 奴行列
準備する奴行列

奴行列が披露されて、次は神輿が練り歩きます。今回の担ぎ手は、地元の人たちと、周辺の神輿を担いで全国全道をまわっている人たちの協力を得て行われております。

平成29年 北斗市茂辺地 矢不来天満宮例大祭 神輿
神輿渡御

行列の先頭は、猿田彦命とお猿さんですが、この猿の存在を道南ではよく見られます。猿田彦側に付いていて、お供えをもらってくるのですが、どういう存在なのかよくわかりませんが、調べてみると

猿田彦神社は福岡市早良区にあり、庚申の日に猿のお面を授与しています。
福岡の民家の玄関先で猿のお面を飾ってあるのを見かけます。この猿のお面は十二支の猿ではなく、神として祀られている神社から授与されているものなのです。この猿のお面を授与していただけるのは福岡市早良区にある「猿田彦神社」ここには道案内の神として猿田彦大神が祀られています。猿田彦大神は天照大神の命によりニニギノミコトを道案内したことにより旅や交通安全の神として祀られていて、猿は木から落ちないということより受験の神様としても広く知られています。
また、「災難が去る(猿)」ということで猿の面を家の玄関に飾ると家に災いが来ないということで猿の面を飾る家が多いのです。

とあり、このことから引用して、渡御祭に猿の面を付けた子供がその役目を行い、家々の御供えの好きなものを持っていていいということで、家の災いが持ち去る(猿)ということを表しているのではと思われます。

平成29年 北斗市茂辺地 矢不来天満宮例大祭 猿田彦 猿

平成29年 北斗市茂辺地 矢不来天満宮例大祭 奴行列
奴行列

ここでの渡御が終わると、またバスに乗り、次の地区・市ノ渡へ向かいます。

市ノ渡稲荷神社へ

矢不来地区は、海側の地区で今回の市ノ渡地区は、山側の地区になります。

平成29年 北斗市茂辺地 矢不来天満宮例大祭 市ノ渡稲荷神社

平成29年 北斗市茂辺地 矢不来天満宮例大祭 市ノ渡稲荷神社 奴行列

ここで神事が行われ、神輿渡御を行います。奴行列も披露されます。

茂辺地の町の中へ

市ノ渡地区からまた、少しだけバスでの移動です。それからは最後まで、徒歩で巡幸ということです。神社行列の後ろを「踊り山車」が盛り上げています。町の人たちは、この山車を見て、楽しそうです。

平成29年 北斗市茂辺地 矢不来天満宮例大祭 踊り山車

平成29年 北斗市茂辺地 矢不来天満宮例大祭 先頭

平成29年 北斗市茂辺地 矢不来天満宮例大祭 子供神輿

子供神輿も出てきて、茂辺地地区は大いに盛り上がります。

平成29年 北斗市茂辺地 矢不来天満宮例大祭 奴行列

昨年、口上奴行列が大好評でした。今年も大いに観客を楽しませたようです。

平成29年 北斗市茂辺地 矢不来天満宮例大祭 奴行列

天気も良かったので、奴行列もお色直ししながらの巡幸です。

茂辺地地区にある北斗市内でも古い老舗の菓子店・一福さんでは、皆さんに振るまいの「シュークリーム」です。和菓子屋さんが作るシュークリーム昨年もいただきましたが、とても美味しいです!

平成29年 北斗市茂辺地 矢不来天満宮例大祭 菓匠一福 シュークリーム

その店前で、披露された口上奴行列の様子です。動画で記録しております。

平成29年 北斗市茂辺地 矢不来天満宮例大祭 御稚児さん

ここまで歩くと、お稚児行列もお色直しです。
昔、このお稚児行列に出されそうになりダダを捏ねた自分を垣間見ました。どうしてもこの衣装が気に入らなかったのを記憶しております。

神社に戻る神輿と最後の奴行列

本来であれば、二日かけての渡御祭を一日に縮小した渡御祭ですが、なんとか神社行列は、無事に神社に戻ってきました。

平成29年 北斗市茂辺地 矢不来天満宮例大祭 神輿

平成29年 北斗市茂辺地 矢不来天満宮例大祭 神輿
 
最後の奴行列です。口上なしです。


 

矢不来天満宮渡御祭・まとめ

三年に一度行われる渡御祭ですので、地域の貴重な祭り風景が撮影できました。新ひだか町から戻ってきたので、少々疲れてしまいましたが、無事に見守ることができました。二日間の渡御祭で、中日の夜に行われていいた「公開神楽」は、出来なかったようですが、次の渡御祭には二日渡御出来るようになればいいと思いますが、次は、2020年に行われる予定です。人口が減っていないことも願います・・・
 
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