毎年行われている、春季例祭に神楽の撮影をさせてもらった。
檜山で行われている松前神楽は、上ノ国町・江差町・乙部町くらいで見ることができると思っていて、多くても5,6座しか見れなかった。榊舞・福田舞・翁舞・三番叟・神遊舞・獅子舞という演目だったが、それが普通だったと思われていた。人数の関係上、行われていなかっただけだったようだ。今回は、普通に行われていた以上に神楽が披露された。檜山を取材していた中でも、滅多に見れない神楽を見せてくれた。
榊舞
翁舞
神遊舞
荒馬舞
三番叟
後払舞(福田舞)
獅子舞
獅子舞
最後に祭主である総裁が、御稜威舞(獅子の上とも言う)を披露した。まさか、檜山で見れるとは思わなかった。今ではほとんど行われることのない舞であり、昨年初めて見ることので来た舞であった。
シャッターを切る間合いを見ているうちに、アッと言う間に舞が終了してしまいあまりいいカットではないが、あえて公開することにした。
御稜威舞(獅子の上)
直会に呼ばれて、今回神楽の太鼓をメインにされた札幌からいらっしゃった宮司さんに、檜山の松前神楽のことを聞けた。
昔から檜山では、神主ではない地元の人達でお神楽を行って来たようで、昔から教わったことを忠実に行っているようだ。檜山の松前神楽については、まだ詳しい資料も見ていなかったが、地元にいた方に実際に聞いてみるとそうなのかもしれない。
松前神楽という神楽が各地に伝わり、舞・楽が地方に渡ることに微妙な変化をして行き、各土地に根付いた「松前神楽」が行われていると思われる。