昨年の5月末に松前ブロック松前神楽連合保存会の皆様と一緒に乗船させてもらい、取材させてもらった貴重な動画を公開することにしました。動画でその情景や神楽をお伝えしようと思います。
神楽は午後7時と9時の2回行われ7時の神楽では、「神遊舞」「三番叟」「十二の手獅子舞・五方」が行われました。9時のステージは、「二羽散米舞」「翁舞」「十二の手獅子舞・五方」が奏上されました。
今回は、その中で行なわれた「三番叟舞(さんばそうまい)」です。
三番叟(さんばそう)は、背が低く、顔が黒く、精力絶倫にして健康長寿、正道徳行の翁が、才智多い子孫に恵まれ自身もまた長寿であることを喜び舞う、家門の隆昌、子孫の繁栄を祝福した舞いです。
松前神楽は、山伏神楽、南部神楽の影響も強く感じられます。この三番叟は他の神楽でも行なわれている「三番叟」が伝わっていると感じられます。神楽の三番目に行なわれるのがこの「三番叟」であると、聞いたこともあります。歌舞伎にもこの演目の名称があります。