今年も七夕となれば、鹿部町の神社のお祭りです。
鹿部稲荷神社さんは、奉納する神楽舞いが多いのと、現在の松前神楽の重要な場所であると考えられるからです。
これから8日は渡御祭、9日は本祭と行われ、松前神楽は本祭に本殿で行われます。
祭礼終了後に、行われるのが神楽です。まず最初に行われるのが、神楽初(かぐらそめ)です。神楽始とも書きます。松前神楽に入る前に行われる、楽(笛・太鼓・手拍子)と神歌を神前にて、これから松前神楽奏上することを知らせるプロローグのようなものです。
神楽初(かぐらそめ)
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行われた神楽は、榊舞(さかきまい)、福田舞(ふくだまい)、鈴上舞(すずあげまい)、利生舞(りしょうまい)、十二の手獅子舞五方(じゅうにのてししまい)の五座です。
榊舞(さかきまい)、幣帛舞(みてくらまい)、祝詞舞(のりとまい)とも云います。
その神社の宮司が朝夕玉垣内に参進して、神域を祓い清め、神拝して御幣を奉るという、神職の神明奉仕の姿を表した舞いです。函館と近郊の町で行われる際には、松前神楽奉納となる時、斎主(その神社の宮司)が最初に舞われる舞いです。
榊舞(さかきまい)
福田舞(ふくだまい)、跡祓舞(あとはらいまい)とも云います。跡祓舞(あとはらいまい)は、宵宮祭で獅子舞を行わない神社で、一番最後に行うことから跡祓(あとはらい)とも云います。四方の神々を拝し、祓い清めて干ばつ、暴水、火難の災いを除き、五穀豊穣を祈願する舞いであります。
福田舞(ふくだまい)
鈴上舞(すずあげまい)、神子舞(みこまい)、乙女舞(おとめまい)とも云います。
天女の天降るさまを舞う神子(みこ)の祝福の舞いであります。
鈴上舞(すずあげまい)
利生舞(りしょうまい)は、神々に初穂を献じ、 鎮魂を祈るため、 烏帽子、 狩衣、 扇、 玉鈴を持ち行われる二人舞いです。二羽散米舞(にわさごまい)の省略した舞いであると云われていまして、主に宵宮祭でしか見ることができない舞いです。
利生舞(りしょうまい)
十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)
十二回手が変わるというので、十二の手獅子舞と云われています。一年十二ヶ月を形どり、獅子幕も十二反使用するを本格とするのであると云われています。五方とは、東西南北と正中(真ん中)を祓い固め蝦夷鎮定、国土安穏を祈る様を表しています。
十二の手獅子舞(じゅうにのてししまい)
明日の渡御祭は、2007年に一度取材しており、今年は渡御祭も取材しようと思います。
このような郷土芸能は、人口減少と少子高齢化により維持できなくなってきており、確認する意味も含め数年置いて取材しようと考えていました。今年行こうと思っていた所も電話で確認すると、維持できなくなり今年は出れないという現実が見えてきました。
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