松前町さくらまつり期間内中に毎年行われている、「郷土芸能大公開」を取材しました。
もう5月に入り、そろそろこの手の取材も多くなります。
毎年行われていて、取材もしているので新鮮な気持ちになりませんが、この時を逃すと1年待たなければならないような郷土芸能もあるので行くようにしております。
行われた郷土芸能は、月島奴振り、松前祇園ばやし、江良杵振舞、白神タナバタ、松前沖揚げ音頭が行われました。月島奴振りが最初で、松前神社前から行進してきました。
月島奴振り
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松前祇園ばやしは、山車の囃子であります。梅ケ枝(踊り付き)、五人囃子、紅葉狩り、桜狩り(踊り付き)が行われました。趣のある楽曲であります。
上2枚 松前祇園ばやし
江良杵振舞は、幕末に江良地区に伝承されたといわれています。南部七夕踊りの流れを組み、松前神楽の四箇散米舞(しかさごまい)の影響を受け、現在の形になったと考えられています。踊りは、笛・太鼓の囃子と「ヤレヤレ、ソラヤレ」のかけ声にあわせて踊り、現在もお祭りやイベントなどで披露されています。
子供等の杵を振る様は微笑ましいですね。
上2枚 江良杵振舞
白神タナバタは、起源・伝承は不明とされていまして、幕末から保存されてきたと云われます。福島町白符地区に伝わる「荒馬踊り」とそっくりであります。説によると、福島の荒馬から伝わったというもあります。演技内容は、「太刀振舞(棒踊り・扇踊り)」「杵振舞」「荒馬」 の三種で、主に7月の白神・三社神社の祭礼に街頭で演技されます。大人から子供まで参加しており、その地区の協力体制が強く見られた。子供がヤセヤセを踊る姿は、微笑ましいですね。
上2枚 白神タナバタ
沖揚げ音頭は松前だけではなく、日本海沿いにかけて伝承されて残っています。江差町の姥神大神宮渡御祭で、行われている「切り声」は、沖揚げ音頭部分を唄っています。ニシン漁の歴史から見ても、福島、松前とニシン漁の漁夫が移って行き、沖揚げ音頭に変化を加えられて、その土地の沖揚げ音頭として残っていると思われます。これは私の持論でありまして、証明されたものではありませんが、同じ節回しや歌詞があるので、そう感じております。
上2枚 松前沖揚げ音頭
郷土芸能としては、いい時代ではありません。少子化で、担い手がそろわないので維持・継続が難しい時代であります。松前町のさくらまつりでは、郷土芸能の維持・継続していくための行事の1つであり、それを見なければいつ無くなっても不思議ではない時代であります。継続はチカラであります。続ける事で次の世代に継承しなければなりませんので、出来る限り継続して欲しいと思わざるを得ません。
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