北海道の桜もソメイヨシノが散り、遅咲きの桜も見頃になります。函館の石崎地主海神社の桜並木では、見頃を迎えた遅咲きの関山(かんざん)、普賢象(ふげんぞう)が今年も満開の中、松前神楽が奏上されるという知らせを聞き、取材させてもらいました。
石崎地主海神社鳥居
桜並木は、別の私のブログ・ホームページでご覧下さい。
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石崎地主海神社には、一度だけ本祭にお邪魔して「豊栄の舞」を取材させてもらいました。(詳細はこちら)
お話を宮司から聞くと、恵山松前神楽保存会の皆さんの松前神楽が外で神楽を行うとのことでした。あいにくの霧雨で、天気を待ち時間が変わるというので、個人的に桜を撮影して時間を待つ事にしました。
神楽舞台
雨降る中、日曜日だけあり車でこの桜並木のトンネルをくぐり、神社に参詣して行く人も少ないくない様です。
時より風も吹き、遅咲きの桜も桜吹雪となり、一層にこの花見客の足を止めていたようです。桜吹雪の写真をオマケに掲載します。
霧雨が止まないようですので、外で行う事が出来ずに社殿で行われるようで、用意が行われました。
整い次第に早速に、松前神楽が奏上されました。
今回行われた松前神楽は、福田舞(ふくだまい)、荒馬舞(あらうままい)、鈴上舞(すずあげまい)、三番叟(さんばそう)、神遊舞(かんあそびまい)、十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)の六座が行われました。
福田舞(ふくだまい)、跡祓舞(あとはらいまい)とも云います。跡祓舞(あとはらいまい)は、宵宮祭で獅子舞を行わない神社で、一番最後に行うことから跡祓(あとはらい)とも云います。四方の神々を拝し、祓い清めて干ばつ、暴水、火難の災いを除き、五穀豊穣を祈願する舞いであります。
福田舞(ふくだまい)
荒馬舞(あらうままい)、松前遊(まつまえあそび)、正前遊舞(しょうぜんあそびまい)とも云います。城内神楽の神楽修行の際に、たまたま藩主の機嫌が悪くこれを直さんと考え馬が好きな藩主の為に、馬術の様子を即興的に創り演舞したところ大変喜び、機嫌を直したと云います。
荒馬舞(あらうままい)
鈴上げ(すずあげ)、神子舞(みこまい)、乙女舞(おとめまい)とも云います。
天女の天降るさまを舞う神子(みこ)の祝福の舞いであります。
上2枚 鈴上舞(すずあげまい)
三番叟(さんばそう)は、背が低く、顔が黒く、精力絶倫にして健康長寿、正道徳行の翁が、才智多い子孫に恵まれ自身もまた長寿であることを喜び舞う、家門の隆昌、子孫の繁栄を祝福した舞いであります。
三番叟(さんばそう)
神遊舞(かんあそびまい)、天皇遊舞(てんのうあそびまい)とも云います。
二人の武人が弓矢を持ち、四方の悪魔を退散し、正しい心に返す意味の舞で、松前藩の威徳を内外に示し、蝦夷地鎮定、天下泰平を祈願した舞であります。この舞は、松前藩主6代矩広(のりひろ)公の作品だと伝えられています。
上3枚 神遊舞(かんあそびまい)
十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)
十二回手が変わるというので、十二の手獅子舞と云われています。一年十二ヶ月を形どり、獅子幕も十二反使用するを本格とするのであると云われています。五方とは、東西南北と正中(真ん中)を祓い固め蝦夷鎮定、国土安穏を祈る様を表しています。
上4枚 十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)
しばらく松前神楽を見ていなかったのもあり、シャッターチャンスを掴むのに少々手間取ったが、毎年のことではあるので、これから慣れてくると思われますが、今年はあまり行ける所が限定されると考えられるので、更新が遅くなったり、豆知識や過去の写真を公開して行こうと思っています。
これからも「良き候松前神楽」をよろしくお願いします。
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