檜山地方の神楽舞(松前神楽)

上ノ国町 砂館神社宵宮祭

「松前神楽」として呼ばれる前、松前藩の基礎を造った武田信広の時代、室町時代の中期で、神楽取締り三宗家(白鳥家・永井家・佐々木家)のうち、佐々木家に伝わるところによれば、初代繁綱は武田信広と共に渡道し、寛正年間(1460~1466年)に上ノ国の毘沙門堂(砂館神社)で神楽を行っていると、昭和39年発行された「松前神楽」の本に記してあるのを見つけて、そういえば何気に訪れていたことを思い出す。
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何気に数年前、福島の千軒のそばの花鑑賞会の帰り、何処かお祭りしている所はないかと、松前を周り上ノ国に入り江差経由で戻ろうとしていた時に、神社のお祭りを表すのぼりが目に入り、聞き込みをするとその日が宵宮祭で、神楽が行われるということで取材した記憶があった。2年前に訪れた時は、この事実は知らなかった。
当時の社人の多くは東北地方の山伏修験者であったから「山伏神楽」が普及していたと考えられていて、現在の松前神楽の中にも伝承が残っているという。
そうとなれば、あらためて行こうと取材させてもらった。
6月に行われた夷王山神社例祭で行われた以来、上ノ国の神楽を見ていない。あらためて見てみると、楽も江差とは異なるところが見えて来た。松前神楽とは異なった神歌も確認できた。
渡島・檜山と様々な楽や神歌を聴いて来たが、確実に普段見ている松前神楽とは異なる檜山の一部の地域の神楽が見れてとても面白いし、興味を感じる。
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軽やかなジャンプの時に切り撮る
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獅子の動きも荒々しい表現で、檜山の獅子は軽やかに魅せてくれる。
獅子頭は、普段見る松前神楽の獅子頭よりも小さいので、動きやすいだろう。
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獅子に引っ張れ泣く子供、泣いても弓矢は離さない。こういう光景は、いつ見ても微笑ましい。
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主な楽人は4人だけだが、6座も見せてくれた。大変ご苦労様でした。
少し上ノ国の取材もしていきのだが、ガソリン高騰の為回数は行けないが、なるべく行くようにしたい。

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