昨日より、取材させてもらっている美瑛神社例大祭であります。
昨夜の那智・美瑛火祭りから明けまして、本日は御神幸(神輿渡御)でトラック・バスで移動し、各旅所で神事が行われ、神楽が奉奏され、郷土芸能・美瑛親子獅子舞が行われます。旅所は、19カ所あり、朝8時に出発して神社に戻るのは午後6時頃であります。
[toc]
【美瑛神社渡御祭】美瑛親子獅子舞に同行
美瑛親子獅子舞の責任者の方にお話をさせてもらい、同行させてもらうことになりました。
遠くまで移動するので、ついていくのが一番だと判断してバスに乗せてもらいました。
出発前に準備をする美瑛親子獅子舞保存会の人達
【美瑛神社渡御祭】御旅所にての神事・神楽奉納
写真は前後して掲載しますが、各旅所に到着すると神事が行われ玉串奉納が行われ、神楽奉奏され、美瑛親子獅子舞が奉納される。
美瑛親子獅子舞の披露
初めて見る、美瑛親子獅子舞である。
1894(明治27)年に神楽村の未開地であった美瑛に入植した富山県氷見市久目地区の人々が伝承した獅子舞が起源といわれています。現在も毎年7月25日に行われる美瑛神社祭にて、その伝統の舞が披露されています。
獅子舞は、百足獅子と呼ばれる勇壮なものです。長い胴幕の中に4~5人ほどが入ります。面と烏帽子を身につけた天狗が1mくらいの木の槍をもち、先頭にたちます。楽器は太鼓が主体で、リズムに合わせて、天狗が獅子を討つ所作をします。
現在、演目は二つ(ひとつあし、やつあし)が継承されています。
※北海道文化資源データベースから引用
美瑛親子獅子舞
獅子を演ずるのは4人と天狗1人と合計5人で行われる、富山県から伝わった郷土芸能である。この町の入植者は、和歌山県、富山県から入り開拓してきたと思われます。
見ていると、松前神楽の佐々良(ささら)であるようにも見えます。天狗(猿田彦)が、獅子を手玉にしてもてあそぶ様は似ています。
餅撒き
神事、神楽、獅子舞と行われ、その後は餅撒きが行われていました。これらを1セットで、19カ所を巡業することになりました。美瑛町は広く、御神幸は大変だろうと思われました。今年は白金温泉まで行くという事で、4年振りの御神幸だそうです。確かに、歩いての御神幸は無理があるようにも思われました。白金温泉まで、10数キロもあり、往復すれば、30キロ以上練り歩く事になりますから、トラック・バスでの御神幸となるのかと納得しました。
餅撒きする氏子さん
この時期、美瑛町では麦の収穫が忙しいようであちらこちらで、刈り取られた麦畑を数多く見られました。
浦安の舞
美瑛親子獅子舞
白金温泉で行われる美瑛親子獅子舞
浦安の舞
美瑛親子獅子舞
9カ所を巡業した所で、午前の巡業は終了となりました。
午後からは、残りの10カ所の旅所を巡らなければならないし、後半は町の中を渡御して美瑛町役場まで練り歩き、終了しトラック・バスで神社まで戻るというコースでありました。午後からの取材は、疲れとの戦いでした。
【美瑛神社渡御祭】午後からの巡幸
午後は美瑛の主な町を数カ所まわり、駅周辺からトラック・バスを降りて美瑛町役場まで練り歩きます。
猿田彦先頭
神職・宮司
神輿
巫女さん
祭典委員関係者
美瑛親子獅子舞
美瑛親子獅子舞
夕日を迎えて疲れを感じるようになってきました。最後の旅所、美瑛町役場で最後であります。
神事
上3枚 美瑛親子獅子舞
【美瑛神社渡御祭】まとめ
無事に、全てを終了し神社に戻り御神幸が終了であります。最後の神事、還御祭が行われましたが、どうにも夕焼けが気になり、最後にお世話になった禰宜さんにお礼を申したかったのですが、新栄の丘に向かうことにしました。しかし、あまり思ったような夕焼けにならず残念でした。この場をかりて、禰宜さんに感謝申し上げます。
旭川にも富山から伝わる獅子舞があり、そこにも興味が出てきつつあります。北海道でもお祭りには、獅子舞が付き物という所があるというのを再確認出来ました。
神社に集合する前に、中富良野で撮影し少しだけ美瑛町内を撮影して、神社にやって来ていたので、疲れが出ていたと思います。巡業の皆様も19カ所をこなすには、体力勝負であるなと感じられました。
獅子舞の責任者・関係者の方にも、取材協力ありがとうございました。