2017年11月18日(土)に取材
その1からの続きです。
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松前神楽小樽ブロック合同公演会について
毎年、小樽ブロックに所属している神楽会で行われる合同公演会です。毎年、各所に行う場所が異なりますが、毎年行われているというのは、素晴らしいと思います。毎年の日程は、10月末から11月上旬の頃に行われております。
さて続きの神楽舞です。
三番叟(さんばそう)
三番叟(さんばそう)は、背が低く、顔が黒く、精力絶倫にして健康長寿、正道徳行の翁が、才智多い子孫に恵まれ自身もまた長寿であることを喜び舞う、家門の隆昌、子孫の繁栄を祝福した舞いです。
小樽松前神楽保存会による「三番叟(さんばそう)」です。
荒馬舞(あらうままい)
荒馬舞(あらうままい)、松前遊(まつまえあそび)、正前遊舞(しょうぜんあそびまい)とも云います。城内神楽の神楽修行の際に、たまたま藩主の機嫌が悪く、これを直さんと考え馬が好きな藩主の為に、馬術の様子を即興的に創り演舞したところ大変喜び、機嫌を直したと云います。
神恵内松前神楽保存会による「荒馬舞(あらうままい)」です。
利生舞(りしょうまい)
利生舞(りしょうまい)は、神々に初穂を献じ、 鎮魂を祈るため、 烏帽子、 狩衣、 扇、 玉鈴を持ち行われる二人舞いです。二羽散米舞(にわさごまい)の省略した舞いであると云われており、主に宵宮祭でしか見ることができない舞いです。
神恵内松前神楽保存会による「利生舞(りしょうまい)」です。
神遊舞(かんあそびまい)
神遊舞(かんあそびまい)、天王遊舞(てんのうあそびまい)とも云います。二人の武人が弓矢を持ち、四方の悪魔を退散し、正しい心に返す意味の舞で、松前藩の威徳を内外に示し、蝦夷地鎮定、天下泰平を祈願した舞です。この舞は、松前藩主6代矩広(のりひろ)公の作品だと伝えられています。
松前神楽瀬棚保存会による「神遊舞(かんあそびまい)」です。
山神舞(さんじんまい)
山神(さんじん)舞は、奥山の榊葉を持ち山神を表し、海鳥のしぐさを真似て山神にご覧になってもらい、おなぐさめ申し上げるというものです。
後志松前神楽会による「山神舞(さんじんまい)」です。
四箇散米舞(しかさごまい)
四箇散米舞(しかさごまい)、三品舞、三種舞とも云います。この舞はお目出度い時、新鳥居や新社務所が建てた等のその神社で、お目出度い時に行われる舞いです。これは、南北海道だけの風習であるので、道南で見られるのは貴重であります。最初が、折敷の手(四角のマスのようなものを持つ)で、次は、弓、剣、太刀つ続き、最後は3人で太刀を組んで行われる舞いです。
鬼鹿松前神楽保存会による「四箇散米舞(しかさごまい)」です。
特別公演・越後大々神楽「太平楽盆舞」
越後太々神楽・太平楽盆舞(えちごだいだいかぐら・たいへいらくぼんまい)越後の国一の宮として古くから信仰を集め、新潟県唯一の大社として弥彦山に鎮座する彌彦神社には無形文化財である有名な太々神楽があります。今も尚この太々神楽は各地に散在し、各地方の祭典にも寄与され、1つ1つの御神楽にも越後の国らしい独特の情緒を表しています。太平楽(たいへいらく)は、天の岩戸の変の時、イシコリドメノミコトが天の金山の鉄で、やたの鏡を造り、その完成を祝ったという故実による。太平楽とは、広辞苑によれば、”すきほうだい” ”でたらめ” ”のんきにかまえる”などの意味があり、この舞も二枚の盆を左右の手にそれぞれ一枚ずつもって即与に曲芸的に舞ったと云われてます。
後志松前神楽会による「越後大々神楽・太平楽盆舞」です。
注連祓舞(しめはらいまい)
注連祓舞(しめはらいまい)、〆引(しめひき)、七五三祓舞(しめはらいまい)とも云います。白扇を四方四隅中央を祓い、真剣を抜き天井に十文字の縄を張った注連縄を切り払い、悪魔退散、国土安穏、千秋万歳を祝して舞われる舞いです。
後志松前神楽会による「注連祓舞(しめはらいまい)」です。
十二の手獅子舞・御稜威舞(じゅうにのてししまい・みいつまい)
十二の手獅子舞・御稜威舞(じゅうにのてししまい・みいつまい)、獅子の上(ししのじょう)とも云います。白扇と真剣を使用し、悪魔退散、天下泰平を表した舞いです。
後志松前神楽会による「十二の手獅子舞・御稜威舞(じゅうにのてししまい・みいつまい)」です。
十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)
十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)十二回手が変わるというので、十二の手獅子舞と云われています。一年十二ヶ月を形どり、獅子幕も十二反使用するを本格とするのであると云われています。五方とは、東西南北と正中(真ん中)を祓い固め蝦夷鎮定、国土安穏を祈る様を表しています。
小樽松前神楽保存会による「十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)」です。
十二の手獅子舞・獅子の鈴上(じゅうにのてししまい・ししのすずあげ)
十二の手獅子舞・獅子の鈴上(じゅうにのてししまい・ししのすずあげ)獅子の手に鈴を持ち、鈴を振りつつ神の心をお慰めして、「神威あまねく点火に伊照り輝きけり」を祝う舞いです。
後志松前神楽会による「十二の手獅子舞・獅子の鈴上(じゅうにのてししまい・ししのすずあげ)」です。
十二の手獅子舞・面足獅子(じゅうにのてししまい・もくたりしし)
十二の手獅子舞・面足獅子(じゅうにのてししまい・もたりしし)本来、御稜威舞、獅子の鈴上、五方と続き、コミカルな楽に変わると猿田彦が登場します。鎮まっていた獅子を手玉にとり、遊び戯れて平和な世の中を招く悪魔降伏ということです。
後志松前神楽会による「十二の手獅子舞・面足獅子(じゅうにのてししまい・もくたりしし)」です。
平成29年 松前神楽小樽ブロック合同公演会その2・まとめ
これが終わると、正月まで神楽を見る機会が無くなります。少々寂しくなりますが、国指定までの道のりは終わっており、手続きもだいたい終了ということでしょう。
されはて、いつの頃になるのでは・・・再来年にはいい報告ができると感じております。