北海道の祭り、郷土芸能・文化、風習、伝説などを巡礼日誌です。松前神楽の取材も継続していきます。

良き候北加伊道

【北海道江差町の祭り】江差町・姥神大神宮渡御祭「下町巡行」(平成30年)

2018年8月10日取材

今年の下町巡行の様子を笛を吹きながらではありますが、記録していたのを公開します。
この日も、山車(ヤマ)中心に巡行に、笛吹きをしながら撮影しながらというスタイルで記録しております。
写真が多くなりまして、昨年が少なかったので今年は多めに入れております。

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【平成30年 姥神大神宮渡御祭下町巡行】神社前に集合まで

神社に近くにある中歌町です。姥神大神宮から徒歩でも5分でも巡行は、日付変更頃まで、いやそれ以上かかります。山車(ヤマ)の巡行というのは、関わる人の安全で楽しく巡行するようにという前提があります。学ぶことの多いです・・・

下町・上町巡行のスタートは、姥神大神宮から出発です。今日の巡幸も神社を出て、神社に戻ってきます。どこか御旅所というのは、ないようです。

この日は雨の予報も出ており、雨対策の用意をしての巡行となりました。

先に神社前に行き、準備風景や他の山車(ヤマ)が神社前に集まってくるところを狙います。
蛭子山も動き出して、神社前に向かいます。

この神社で出会ったお二人、札幌からの参加です。主に神社行列にご奉仕されております。右は、神輿頭取の「ヤイヨイ」の達人です。
左の方は、神社行列の猿田彦よりも先頭に巡行する巡行の達人です。祭りでは、普段会えないような人にも気軽に会える場所なのです。

祭りで撮影する際の醍醐味というか、惹かれてしまうのは子供の表情ですね。非日常の祭りの時間は、子供にも特別な時を感じています。この写真でも少々あまりいい表情ではありませんが、半纏、浴衣を着ていい表情もすれば、天気を心配して表情とも、前日の疲れが出ている表情とも言える顔でしたので撮影しました。

山車(ヤマ)に乗れるのはこの年代までかな?

神社行列の集合写真です。メインに撮影しておりません。横から失礼という感じの軽いものです。写真屋さんによる撮影のお邪魔をさせてもらっております。回を重ねて取材していると、この撮影する人が居なくて、急遽撮影を依頼されたということもありまして、初日の巡行の写真撮影が終わりました。

【平成30年 姥神大神宮渡御祭下町巡行】神社行列出発

出発前に、昨年の祭囃子コンクールの優勝旗返還等のセレモニーが、13台の山車(ヤマ)の頭取が集合して行われます。

セレモニーの中、神社行列は出発します。猿田彦先頭に神社行列は、下町巡行致します。

先頭の猿田彦の様子。途中、座り込んで行列の隊列を整えたり、塩をひきしめている所等の立ち止りが多いのです。「世話役・袖引き」(地方により呼び名は異なります)と称される猿田彦の脇にいらっしゃる人が、辺りを見て、何か見落としがないことを見つつ、猿田彦のお世話をしているようです。猿田彦が立ち上がる際に「おたち〜」と声を出して進行します。
当然、猿田彦の邪魔をするものや、進行を妨げることをすれば注意されます。

行列の最後に神輿が行きます。この神輿の後ろに、姥神大神宮の宮司が付いて進行しております。

【平成30年 姥神大神宮渡御祭下町巡行】祭囃子コンクール

神社行列が、進む前に2つくらいの山車(ヤマ)が審査に入り、途中に神社行列が出発します。神社行列を少し追っていたので、祭囃子コンクールの写真は10台のみですがご覧ください。中学生だけの審査で私たち大人は、これに参加してはいけないということで、この時ばかりは見守ります。


新栄山


神功山


蛭子山


豊年山


義公山


誉山


聖武山


源氏山


清正山


政宗山

【平成30年 姥神大神宮渡御祭下町巡行】いにしえ街道をゆく山車(ヤマ)

下町巡行は、姥神大神宮より出発して愛宕町方面つまり、神社を背にして右側を巡行いたします。

ご祝儀を頂くケースも子供が入り、乳母車になっておりました。

だんだん、天気も雨が降りそうな天候になってきており、心配する中の蛭子山の巡行です。

下町巡行での檀家周り

毎年行く姥神大神宮渡御祭で、通称:檀家周りと言われている休憩を致します。本来は、同級生や顔なじみ、親戚といった祭りのこの日にしか会えない人の家に行き、挨拶を申し上げるところですが、挨拶に行くとその家は接待しなければならないということで、家に入れていろいろ江差での話などの「よもやま話」をすることを云います。私は、縁もゆかりもないのですが取材を通じて親しくなった人や、蛭子山の関係の人の家にお邪魔して休憩を致します。

家々では、ふるまい酒やご馳走を用意しており、家主を始め家の人は接待に大忙しであります。長くいることなく、山車(ヤマ)に戻り巡行を致します。長く居てしまうと、寝込んだりしてしまうと祭が楽しめなくなることがあるので、ほどほどにして家々を周ります。
本当にこの接待が、祭りが楽しく感じるひと時であると思われます。人々の交流する時でもあるようにも感じられます。

ただご馳走になるのではなく、決まりのセリフがあります。

結構なお祭りで・・・

この一言で、家に上がり込みご馳走をいただきます。これは、知っている人の所やご招待を受けた所に限ります。観光のお客様や、カメラマンなどの人、つまり山車(ヤマ)の半纏を着用していない人はこの恩恵はありませんのでご注意ください。

【平成30年 姥神大神宮渡御祭下町巡行】夜の巡行

午後からの巡行スタートして、夕方を迎える頃にまた巡行が休みに入り、前に巡行していた神社行列が動き出します。


猿田彦


神輿

【平成30年 姥神大神宮渡御祭下町巡行】夜の下町巡行・蛭子山

下町巡行の突き当たりここで山車(ヤマ)は、Uターンします。このまま進んでくると、愛宕町での立山(たてやま)へいう流れて行きます。
夜の巡行で灯される灯りは、ロウソクから電球という変化を経て、電球からLEDになりつつあるだろうと感じられます。

夜の笛吹き部長、昨年は忌引きでしたので今年は多く笛を吹いております。

ふじや旅館の2階の部屋から覗くと、立山がいい位置で見守ることができます。

立山が盛り上がる時に、先にいにしえ街道を神社に向かい、高台より神社に向かう山車(ヤマ)を写真で撮影しました。しばらくぶりの場所に、これを狙っている先客が数名いらっしゃいました。行列を見られるのでいい場所です。

今年の笛吹き部長は、楽しそうです。家族とともに記念撮影です。

笛雨吹き部長と数年前から笛を吹いている、我が女房殿。ようやくいい感じに吹いて行けるようになりました。
神社前に入ると、山車(ヤマ)の解説がアナウンスされながら、山車(ヤマ)を定位置に納めます。

【平成30年 姥神大神宮渡御祭下町巡行】宿入れの儀

山車(ヤマ)が揃うと、下町巡行の盛り上がりはピークを迎えます。このメインは、「宿入れの儀」です。神社に戻った神輿三基を拝殿に入れる神事です。最初の神輿は、六回拝殿前まで行き来して七回目に拝殿に入り、二つ目の神輿は四回拝殿前まで行き来して五回目に拝殿に入ります。最後の神輿は、二回拝殿前まで行き来して三回目に拝殿に入り、宿入れの儀が終わります。

先頭は松明で、道を清めながら先導します。

数回、拝殿間際まで行き鳥居前に戻るところです。

担ぎ手もこの時のトランス状態ですね。

無事に拝殿に神輿が入るところです。

三基の神輿が拝殿に入ると、神輿頭取の胴上げです。

【平成30年 姥神大神宮渡御祭下町巡行】下町巡行最後の切り声

下町巡行の最後に披露される切り声です。2011年頃から8年もこの下町巡行最後の切り声を記録してきました。
今年は、義公山の切り声です。義公山の切り声を動画でお楽しみください。

【平成30年 姥神大神宮渡御祭下町巡行】まとめ

切り声が終わると山車(ヤマ)は、町内に戻ります。
下町巡行も楽しみながら無事に巡行を終えました。下町巡行が終わると、あと1日しかないことに少々寂しくなります。この祭りの勢いと雰囲気に飲まれてしまいますね。

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