北海道の祭り、民俗芸能・文化、風習、伝説などを巡礼日誌です。松前神楽の取材も継続していきます。

良き候北加伊道

【北海道の祭りと神楽】せたな町・事比羅神社宵宮祭(平成29年)

2018年5月29日

2017年9月9日(土)取材

平成27年に取材しておりますが、ブログに記載していませんが取材しており、2年ぶりの取材となりました。
今回は宵宮祭のみの取材です。今年は山車がどのくらい出ているのかと楽しみです。

少々遅れて神社に入りました。宵宮祭が行われている最中でしたので、祭式の様子は記録せず、神楽奉納の時に拝殿に入ることにしました。

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宵宮祭・松前神楽奉納

いつも宵宮祭には二、三座の松前神楽の奉納があります。今年は二座、三番叟、十二の手獅子舞・五方です。松前神楽ではない、三条神楽の太平楽盆舞(たいへいらくぼんまい)も三番叟と獅子舞の間に披露されました。

三番叟(さんばそう)

三番叟(さんばそう)は、背が低く、顔が黒く、精力絶倫にして健康長寿、正道徳行の翁が、才智多い子孫に恵まれ自身もまた長寿であることを喜び舞う、家門の隆昌、子孫の繁栄を祝福した舞いです。

三番叟(さんばそう)

三条神楽・太平楽盆舞

太平楽(たいへいらく)は、天の岩戸の変の時、イシコリドメノミコトが天の金山の鉄で、やたの鏡を造り、その完成を祝ったという故実による。太平楽とは、広辞苑によれば、”すきほうだい” ”でたらめ” ”のんきにかまえる”などの意味があり、この舞も二枚の盆を左右の手にそれぞれ一枚ずつもって即与に曲芸的に舞ったと云われてます。

三条神楽・太平楽盆舞

十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)

十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)十二回手が変わるというので、十二の手獅子舞と云われています。一年十二ヶ月を形どり、獅子幕も十二反使用するを本格とするのであると云われています。五方とは、東西南北と正中(真ん中)を祓い固め蝦夷鎮定、国土安穏を祈る様を表しています。


十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)

山車のお祓い、踊りの披露

拝殿にて神楽が終わると、山車のお祓いを行いに向かいに行きます。山車は一箇所の場所に集合しており、そこでお祓いを行います。

今年は三台の山車が巡幸します。以前よりも少ない方だと思います。その年により山車の出る数が異なるようです。

お祓いが終了すると、太鼓の乱れ打ちが始まります。各山車の太鼓が一斉に鳴り響きます。以前は、松前神楽も行われておりましたが今年は行われないようです。檜山方面の北部には、このように山車が出て、太鼓の乱れ打ちを行なっています。
 


 
この太鼓も交代制で、ある程度叩くと交代します。その合図として交代してほしい時に、足首に軽く触ると交代の合図になっているようです。まぁ子供達も一生懸命に、太鼓を叩きます。
そして、踊りの披露へと流れて行きます。
 


 

まとめ

お祭りのために練習して披露されているようで、キレのある踊りを披露しておりました。今年も宵宮祭までの取材でした。渡御祭での踊りの披露も凄くいいので、また機会を見て来ようと思います。

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