北海道の祭り、郷土芸能・文化、風習、伝説などを巡礼日誌です。松前神楽の取材も継続していきます。

良き候北加伊道

【北海道の祭り】寿都町・寿都神社宵宮祭(平成29年)

2017年7月14日(金)取材

しばらくぶりに道南から北上して小樽方面のお祭りに行くことにしました。しばらく伺っていなかった寿都町の寿都神社が、面白そうなので行くことにしました。
松前神楽からの視点で言えば、小樽ブロックであり、小樽風の神楽舞が見られます。海沿いの漁師町なので、ニシン漁の関係とも思われますが、福島風の神楽舞の流れを組んでいます。
松前神楽の保存会もあり、民間の人にも神楽を伝承している町なので、行かなければならない場所でもありました。

前回訪問したのは、平成22年でしたので7年ぶりです。7年前の記事はこちら

宵宮祭前に、奴行列の練習に神社境内に入って来ました。

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寿都神社由来

7年ぶりなので、転載します。
寿都神社の由緒は、

寛永4年(1627年)4月、北海道に向かう筑紫国の弁天丸という船が折からの暴風により遭難し漂流の後、寿都湾で座礁大破した際、幸いにも乗組員は神の御加護と地元住民の御陰で無事救助されたことに感謝し、船中に祀っていた弁天神を岩崎村の祠に奉祀、神鏡を納めて海上安全の主神として奉斎したことに始まる。後にこの近辺が松前藩士鈴木喜三郎の知行する漁場となってからも漁民たちから篤い信仰を受け、協議の結果、社を新たに建立した。明治5年8月厳島神社と改称し郷社に列せられる。同13年11月12日、現在地に遷座。同32年10月23日、本殿ならびに幣殿を新築、同年に強風の為に境内の稲荷神社が損壊したので、本社に合祀を出願し、翌33年3月28日に許可が下る。同34年12月、神楽殿並びに社務所を増築、大正6年には本殿と社務所を改修した。同14年9月30日、村社稲荷神社を合祀、11月には寿都神社と改称する。昭和5年7月には境内地を増やして整備し、寿都敬神会の寄付により神楽殿を再建した。昭和52年11月、国道229号線道路改修の為、現在地に移転と成り、御社殿、神楽殿、神輿殿、社務所等境内建造物を改築する。同年11月三町稲荷神社を境内社と遷座して現在に至る。
合併により合祀された歴史をもつ御祭神
稲荷神社 豊宇気比売命  大正14年9月30日合祀・稲荷神社 倉稲魂命 明治33年3月28日合祀

※いつもながら、北海道神社庁から引用
 

寿都神社宵宮祭・松前神楽奉納

宵宮祭の終了後、松前神楽が奉納されました。四箇散米舞、神遊舞の二座が奏上されました。
 

松前神楽奉納 四カ散米舞

四箇散米舞(しかさごまい)、三品舞、三種舞とも云います。この舞はお目出度い時、新鳥居や新社務所が建てた等のその神社で、お目出度い時に行われる舞いです。これは、南北海道だけの風習であるので、道南で見られるのは貴重であります。最初が、折敷の手(四角のマスのようなものを持つ)で、次は、弓、剣、太刀つ続き、最後は3人で太刀を組んで行われる舞いです。

四箇散米舞(しかさごまい)
 
動画でもお楽しみ下さい。

 

松前神楽奉納 神遊舞

神遊舞(かんあそびまい)、天王遊舞(てんのうあそびまい)とも云います。二人の武人が弓矢を持ち、四方の悪魔を退散し、正しい心に返す意味の舞で、松前藩の威徳を内外に示し、蝦夷地鎮定、天下泰平を祈願した舞です。この舞は、松前藩主6代矩広(のりひろ)公の作品だと伝えられています。

神遊舞(かんあそびまい)

二人舞ですが、白い袴は宮司さんでもう一人は息子さんです。親子で神遊舞です。
動画でもお楽しみください。

 

神楽殿での松前神楽奉納

拝殿での神楽奉納が終わると、神楽殿にて松前神楽保存会による神楽が奉納されました。
行われた神楽舞は、神楽始、山神舞、利生舞、十二の手獅子舞五方の四座が行われました。
 

松前神楽奉納 神楽始(かぐらそめ)

神楽始(かぐらそめ)、神楽初とも書きます。松前神楽に入る前に行われる、楽(笛・太鼓・手拍子)と神歌を神前にて、これから松前神楽奏上することを知らせるプロローグのようなものです。

神楽始(かぐらそめ)

動画でもお楽しみ下さい。

 

松前神楽奉納 山神舞

山神(さんじん)舞は、奥山の榊葉を持ち山神を表し、海鳥のしぐさを真似て山神にご覧になってもらい、おなぐさめ申し上げるというものです。

山神(さんじん)舞

動画でもお楽しみ下さい。

 

松前神楽奉納 利生舞

利生舞(りしょうまい)は、神々に初穂を献じ、 鎮魂を祈るため、 烏帽子、 狩衣、 扇、 玉鈴を持ち、 跡祓の御幣を一本傾に指し、 折敷、 瓶子、 湯笹の順に二人で舞います。

利生舞(りしょうまい)

動画でもお楽しみ下さい。

 

松前神楽奉納 十二の手獅子舞・五方

十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)十二回手が変わるというので、十二の手獅子舞と云われています。一年十二ヶ月を形どり、獅子幕も十二反使用するを本格とするのであると云われています。五方とは、東西南北と正中(真ん中)を祓い固め蝦夷鎮定、国土安穏を祈る様を表しています。


上2枚、十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)

動画でもお楽しみ下さい。

 

まとめ

これからお祭りが始まる期待感を感じられる宵宮祭は、厳かに滞りなく行われました。
7年ぶりも緊急に戻らなければならないことがあり、祭りを全て見ることなく後ろ髪を引かれましたが、今年も緊急に戻らなければならないことが発生しました。今回は、宵宮祭だけでなく渡御祭の始まりだけ撮影して戻ることしました。
 
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