平成29年6月14日(水)取材。
ダイドードリンコスペシャル「日本の祭り」の今年の北海道は、この北海道神宮例祭です。この度、二度目のスチールでの取材を行うことになりました。有難いことです。
ダイドー祭りドットコム2017「札幌まつり」はこちらです。札幌まつり「祭り写真館」もご覧ください。
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【北海道神宮例祭・宵宮祭】由緒
北海道の鎮守としての北海道神宮は、以前からここで行われる「三条神楽」を拝見したいと思っておりました。14日から3日間行われるこの例祭をどう撮るのかと考えなければならないと感じております。まずは、由緒は下記の通り
明治2年9月1日、明治天皇の詔による東京の神祇官において大国魂神、大那牟遅神、少彦名神の開拓三神を祀る「北海道鎮座神祭」が執行された。明治2年9月21日、御霊代は2代目開拓長官東久世通禧が奉戴し英船テールス号にて函館に渡り、函館より開拓判官島義勇が背負い札幌の地に入る。明治3年5月15日、北5条東1丁目に仮社殿を造営して遷座し「一の宮」「勅祭社」と称された。明治4年5月14日「札幌神社」と社名が定まり、国幣小社に列せられた。明治4年9月14日、円山の地に社殿を造営し鎮座した。明治5年1月25日官幣小社、明治26年に官幣中社、明治32年に官幣大社に昇格した。大正2年、伊勢神宮御正殿の撤下古材を拝受して本殿をはじめ、渡殿、拝殿、社務所等を竣工した。昭和11年、昭和天皇行幸に際し、現在の神門が造営された。昭和21年4月20日神社本庁に所属する。昭和39年10月5日、明治天皇を増祀し北海道神宮と改称し、名実ともに北海道の総鎮守として崇敬されている。
北海道神社庁ホームページより引用
明治より札幌の開拓とともに造られた神社であります。北海道開拓の歴史であります。
【北海道神宮例祭・宵宮祭】北海道神宮の鳳輦(ほうれん)
どこの祭りでは「神輿(みこし)」と呼ばれておりますが、こちらは「鳳輦(ほうれん)」四基です。どちらも神輿ということですが、形が異なりますね。どうなのか調べて見ますと
胴が箱型で内部が空洞の物を鳳輦(ほうれん)と呼び、実際に人間(主に天皇)や大きめの神器・依代が乗るものとして造られたのが起源とされるため小型の物は存在しない。神輿と鳳輦の定義で議論になるが、文字通りの意味を定義と捉えた場合、鳳凰(ほうおう)を付けた神輿全てが鳳輦(ほうれん)になってしまい、逆に鳳凰を冠してない鳳輦も存在するため、「皇族などの貴人が乗る輿」と定義としている書籍が多い。
Wikipedia「神輿」より引用
とあり、「鳳輦(ほうれん)」でも「神輿」の意味を持つので、形を見て「鳳輦(ほうれん)」の形をしている「神輿」という認識でいいのではないかと思われます。
道南には、姥神大神宮に鳳輦(ほうれん)の形をしたものがあります。道南ではあまり見られないものですね。「鳳輦(ほうれん)」は、黒塗りのしっかりしたものなので、気品と雅な風格をしております。
奉納行事 三条神楽
北海道神宮例祭には、様々な奉納行事が行われます。全てを見たわけではありません。
興味のある「三条神楽」を初めて見ました。昨年見た「野幌太々神楽」と同様のものと認識しました。
悪魔祓(あくまはらい)
天孫降臨に先立ち、経津主命が日本の国に御降り、国土の悪い神々を平定したことを表す舞。
天孫降臨に先立ち、中津国の荒ぶる神を打ち鎮めるための神の選考が行われた時に、経津主命(フツヌシノミコト)が選ばれた。経津主命は天孫の降臨を容易ならしむべく荒ぶる神の平定に大いに努力をなされたことに基づいて舞われる舞で、刀の威力により、邪気を祓い、世の安泰、氏子の安全を祈る意味をもっている舞である。
経津(フツ)は、刀剣の鋭く者を立ち切る音の擬声語で、刀剣により諸々の悪しき事を立ち切る意味で、主は主宰する意味をもつという。この神名は武徳の高大なことを意味するもので、その象徴である剣の舞である。
剣を抜いて舞う時には、楽屋にて神楽歌を称える。
悪魔祓(あくまはらい)
榊舞(さかきまい)
神木である榊を神様に奉る舞。
この神楽の由来は、天孫降臨の折、猿田彦大神(サルダヒコノオオカミ)は、天孫の降臨の道すがら、悪神たちを榊をもって打ち平らげたという故実による舞であると伝えられている。
榊舞(さかきまい)
鳥形(とりかた)
これも天岩戸の変の折、思金の神の計により夜明けを告げる常世の長鳴鶏を集めて、あかあかとかがり火をたき朝を思わせ、長鳴鶏を鳴かしめられた。天照大神は岩戸の中にあって、日の神である御自身がおらないのに、中津国では朝をつづける長鳴鶏が鳴き、神々たちが笑いさざめていると不審に思われ岩戸の扉を少しあけて外をのぞこうとなさった時に、手力男の命はその隙間に手をかけ、扉を開き大神をお出し申上げたというこの舞は、その時の常世の長鳴鶏をかたどって舞われる舞で所作には、鶏の生態をそのままうつし出している所が多い。
鳥形(とりかた)
稚児舞【先稚児】(ちごまい)
神楽稚児舞の最初に奉納されることから、先稚児とも称され、最も優雅な舞である。
稚児舞【先稚児】(ちごまい)
五穀撒(ごこくちらし)
倉稲魂命が神代の農神に五穀の種子を奉る舞。能狂言のとりれられたものとみてよいだろう
農業の神である倉稲魂命(ウガノミタマノミコト)が農夫に五穀の種子を授ける舞で、倉稲魂命と農夫二人(彦)の三人によって舞われ、彦二人によって多分に諧謔的、即効的な所作も演じられる無言劇は見ていてなかなか楽しいものである。能狂言のとりれられたものとみてよいだろう。古事記にると、五穀とは稲、麦、粟、稗、大豆(小豆)とある。
五穀撒(ごこくちらし)
北海道神宮で行われている「三条神楽」を初めて見させてもらいました。昨年見た、「野幌太々神楽」とほぼ同様の神楽でした。鳥形(とりかた)というのを初めて拝見しました。
宵宮祭での御神楽
北海道神宮の宵宮祭です。祭式等は掲載しませんので、拝殿に来るまでの一コマです。
ここで御神楽の「人長舞(にんじょうまい)」が奏上されました。初めて見る舞に、優雅ななんとも言えない感じでした。
調べてみると、
人長舞(にんじょうまい)とは、宮中ほか由緒のある神社で行われる「御神楽の儀」の中で舞われます。人長とは御神楽の儀を奉仕する神楽人の代表者という意味です。
御神楽は、宮中三殿において神楽歌と人長舞とで演じられるお祭りのための音楽であり、その起源は日本神話の「天の岩戸開きの物語」にさかのぼります。
とあり、道南で雅楽をなんとなく見ていても、この舞は見たことがありませんでした。
別のサイトには、
古くから儀礼にともなって奏されてきた神聖さが感じられる歌舞です。特に「其駒」は御神楽の儀式の最後に行われる曲で、なごりを惜しみつつ神々を見送る、一番の盛り上がりを見せる場面です。歌方の清らかな声が響くなか、人長の厳かな舞が奏されます。
宮中で行われる『御神楽』は、夕刻から深夜にかけて行われる長大なもので一般に公開されることはありませんが、神奈川県の鶴岡八幡宮、京都府の伏見稲荷大社などで奉奏される『人長舞』は公開されています。
何か特別的なものを感じる舞でした。
15日は、例祭が執り行います。
本日の取材はここまででした。「札幌まつり」は、夜店も凄いので撮影しに行きました。凄い人の中での撮影は、手強い感じです。
明日の行事を撮影計画をし、明日に備えます。
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