北海道の祭り、郷土芸能・文化、風習、伝説などを巡礼日誌です。松前神楽の取材も継続していきます。

良き候北加伊道

【北海道の祭り】平取町・義経神社「初午祭」(平成29年)

2017年2月12日に取材しました。

北海道の文化と祭り・郷土芸能を撮影して行くということで、道南地方も取材しつつ、他のところはどういう神事や郷土芸能をしているというのは、現在でもインターネットの普及でそれなりに見ることが出来ております。そこで安心するのではなく、実際にその場に赴き身体で感じるというのが大切なことです。文章・写真がよくとも、現地に行っていなければ、説得力がないということをこのブログの取材を通じて体感しました。

平取町にある義経神社で行われている「初午祭(はつうまさい)」を拝見しに、平取町まで行くことにしました。
ニュースで見たことがあり、どういう行事なのかと下調べをしていたので現地に入りました。

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義経神社・初午祭について

平取町の初午祭は、下記の通りに行われている。

初午祭は昭和48年頃から初午の日に斎行される伝統行事。御祭神の義経公が騎馬武者であり馬を大事にし、また平取が馬産地でもあり、さらに初午の日に祈願すれば願いが叶うといわれることから現在に至っているという。

毎年2月の最初の午の日に行われる行事です。今年は、2月12日でしたが来年は日程が異なるということです。

通常の初午祭と義経神社の初午祭

幟(のぼり)が、全て馬の名前が記入してあり、牧場関係者による「初午祭」ということになります。
平取町は馬産地ですが、日高町、新ひだか町も有名な馬産地です。門別競馬場も近くの町・日高門別にあり、夏の時期にはナイター競馬が行われています。参拝者は、牧場関係者でした。必勝祈願や、これからデビューする馬の祈願もあり、義経神社の「初午祭」が執り行われています。

本来の「初午祭」とは、

稲荷社の本社である伏見稲荷神社のご祭神・宇迦御霊神が伊奈利山へ降りた日が和銅4年2月11日(711年3月4日。2月9日(3月2日)説もある)であったとされ、この日が初午であったことから、全国で稲荷社を祀る。また、この日を蚕や牛・馬の祭日とする風習もある。江戸時代には、この日に子供が寺子屋へ入門した。
本来は旧暦2月の最初の午の日であるが、現在では新暦2月の最初の午の日とされている。そのため、元々は春先の行事だったのが、冬の一番寒い時期の行事となってしまった。また今では2月最初の午の日とされるが、古来は、立春以降の最初の午の日に行われていた。初午はその年の豊作祈願が原型で、それに稲荷信仰が結びついたものである。

ウィキペディアより引用

とあり義経神社で行われているのは、午(うま)に引っ掛けて馬産地ならではの馬の必勝祈願、健康を祈願したお祭りということになります。

義経神社の初午祭

行列が整えられると、境内を練り歩き出します。そして、拝殿前まで行きます。

神職と参拝者が拝殿に入り、祭式が行われます。
祭式が終了すると、「矢刺しの神事」が行われます。

今年の行事者は、福澤一光さん(傘寿)が行いました。今年は、卯の方向(東)の方向に、三本の矢が放たれます。

この矢を拾うと、今年いいことがあるという事で、この矢を取りに来た人も少なくないでしょう。

これで初午祭は終了です。牧場関係者には、お札が配布されます。相当の牧場から参拝に来ていると思われます。
拝殿の中には、幟が貼られており、キタサンブラックという名前も見ることができました。

この一連を動画にて公開しております。ご参照ください。


 

【義経神社・初午祭】まとめ

初めて義経神社で見た「初午祭」は、北海道・馬産地らしいお祭りでした。
御神像というのも源義経だそうで、その像も見てみたいけどいつに見られるのだろうか・・・
 
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