北海道の祭り、郷土芸能・文化、風習、伝説などを巡礼日誌です。松前神楽の取材も継続していきます。

良き候北加伊道

木古内町 佐女川神社・寒中みそぎ祭 2日目(平成21年)

昨日に引き続き、「寒中みそぎ」の取材をさせてもらいました。
昨夜から水垢離(みずごり)を行う行修者も慣れてきているのか、真剣に水垢離を行っていたようです。私は、午後から取材を始めました。

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4人の行修者

この3日間だけ、「別当(べっとう)」「稲荷(いなり)」「山ノ神(やまのかみ)」「弁財天(べんざいてん)」と彼ら4人を呼びます。「別当」は、行修者の最高責任者であり、水垢離(みずごり)を仕切る役柄です。今年で最後の務めでもあり、責任が重いようにも感じられます。

行修者は、4年務めなければならく、初年度は「弁財天(べんざいてん)」を務め、その次の年は、「山ノ神(やまのかみ)」、次は「稲荷(いなり)」、最終の年は「別当(べっとう)」を務めて卒業となります。


別当

稲荷

山ノ神

弁財天

昼夜を問わず、水ごりが行われ明日、御身体を清める海水沐浴の本番に備えて2日目の水垢離は、深夜まで行いません。
水垢離の数をこなして身を洗い清めることにより、海水沐浴の時には楽にできると、元行修者は言います。

寒中みそぎ祭 水ごり(鍛錬)風景

木古内町の寒中みそぎは伝統神事であり、日本最北の寒中みそぎであり、各メディアも取材にいらっしゃる程の魅力の高い祭りだと思います。
今年で179年目。

水垢離風景を見ていると、見ているだけで寒くなってきますよ。この祭りの特徴ですね。
長く水垢離を見ていると、身体の底から寒く感じて来ます。見ている方が、長く待つことで寒風にされされますので、ご注意ください。

明日はいよいよ本番の日です。
本番に向けて行修者は、準備がある為、水ごりは深夜にまで行われる事は少ないが、それも行修者次第である。

今年で、この「寒中みそぎ」を取材し始めて7年目になりました。ふと撮り続けた写真を振り返ると、毎年同じような撮り方で撮っているので、もう少し変えないと続かないだろうと感じます。毎年、この祭りの知識も増えてきて、もうそろそろ写真でまとめてもいいかもしれないだろう。

再編集のあとの祭り

およそ今まで取材を続けており、写真集は木古内町の道の駅「みそぎの郷」にて販売中です!

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