2018年10月4日(木)取材
10月に入り、いよいよ今年の道南での祭りが終わりつつあります。その中でも、松前神楽の「函館風」と呼ばれている神楽形式を見られる上磯八幡宮へ毎年までもないのですが、神楽を見に行きます。今回は宵宮祭に入らせて、撮影させていただきました。
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【上磯八幡宮宵宮祭】上磯八幡宮の説明
上磯八幡宮での神楽は、毎年何らかで訪問していますが、由緒を記したものがネットでは無く、北斗市のホームページより引用します。
上磯八幡宮は天文元年(1532年)、戸切地の氏神として創建されたといわれています。
境内の狛犬には「文久3年(1863年)癸亥9月15日若者中」。手水鉢には「世話人 末吉 友次郎 元治元年(1864年)甲子9月15日」「戸切地村 若者中」と刻まれています。「若者中」は夜回り、警備、祭礼の奉仕、海難救助などを実践した青年男子の団体でした。明治11年(1878年)有川村と戸切地村の両村合併と村名付与の願いを開拓使大書記官 時任為基に提出、翌12年に合併して「上磯村」が誕生しました。
由緒らしき由緒ではありませんが、詳しく書いてあるのは北斗市のページでした。
拝殿の右側に神輿殿があります。毎年渡御を行うようなことをしない神社ですので、祭り期間中は神輿殿にも明かりが灯されます。
【上磯八幡宮宵宮祭】松前神楽
宵宮祭での松前神楽は、多くても五座程度ですが、宵宮祭しか舞わない神楽舞があります。
利生舞という神楽舞なのですが、二羽散米舞の省略した神楽舞です。鳥兜を付けずに行う二羽散米舞という感じです。函館の方の利生舞を見たくなり行って見たような感覚です。
行われた神楽は、神楽初(かぐらそめ)、榊舞(さかきまい)、鈴上舞(すずあげまい)、利生舞(りしょうまい)、跡祓舞(あとはらいまい)の五座でした。
松前神楽・榊舞
幣帛舞(みてくらまい)、榊舞(さかきまい)、祝詞舞(のりとまい)とも云います。その神社の宮司が朝夕玉垣内に参進して、神域を祓い清め、神拝して御幣を奉るという、神職の神明奉仕の姿を表した舞いです。函館と近郊の町で行われる際には、松前神楽奉納となる時、斎主(その神社の宮司)が最初に舞われる舞いです。
松前神楽・鈴上舞
鈴上舞(すずあげまい)、神子舞(みこまい)、乙女舞(おとめまい)とも云います。天女の天降るさまを舞う神子(みこ)の祝福の舞いです。
松前神楽・利生舞
利生舞(りしょうまい)は、神々に初穂を献じ、 鎮魂を祈るため、 烏帽子、 狩衣、 扇、 玉鈴を持ち行われる二人舞いです。二羽散米舞(にわさごまい)の省略した舞いであると云われており、主に宵宮祭でしか見ることができない舞いです。
松前神楽・跡祓舞
福田舞(ふくだまい)、跡祓舞(あとはらいまい)とも云います。跡祓舞(あとはらいまい)は、宵宮祭で獅子舞を行わない神社で、一番最後に行うことから跡祓(あとはらい)とも云います。四方の神々を拝し、祓い清めて干ばつ、暴水、火難の災いを除き、五穀豊穣を祈願する舞いです。
【上磯八幡宮宵宮祭】まとめ
祭式と神楽を見ると嬉しくなりますね。
もう10月のお祭りシーズンも終わりつつあります。松前神楽がしばらく見られなくなると思えば、春が待ち遠しいです。
ここの神社は、函館風の神楽をよく見られるところですので、松前神楽の「函館風」をご覧になりたい方は、是非ご覧ください。
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