北海道の祭り、郷土芸能・文化、風習、伝説などを巡礼日誌です。松前神楽の取材も継続していきます。

良き候北加伊道

【上ノ国町の祭りと神楽】上ノ國八幡宮「新年門祓い・初神楽祭」(平成30年)

2018年1月3日(水)に取材

今年は1日の松前町・清部から1日置いて、上ノ国町の新年門祓いの取材を行います。1日から駆けずり回る神楽取材を行っております。いつも2日に取材している、福島町・白符地区の取材ですが、疲れが出てしまい本年より、考慮の上、3日の上ノ国からまた取材開始となります。
 
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新年門祓い

ここにも連続して取材をさせてもらっております。門祓いから取材に入ります。


新年門祓い

上ノ国町だけではありませんが、ここ近年見ても正月が静かに感じます。昔は門祓いを迎えに玄関から出て、神様をお迎えしていた様子を見られていたと思います。古い風習というのは、それを知っていた人が居なくなりそれを継ぐ人もいなければ、廃れていくということですね。大事に感じなければ続かないし、維持していくのも大変ですね。地域での理解と継続させる努力を感じなければ、時期に無くなると感じます。

初神楽祭

門祓いから戻り、1〜2時間ほど休憩してから行われます。だいたいこのような流れで進みます。

・開式の辞
・修祓(しゅばつ) 神職が神前に於て祓詞(はらいことば)を奏上し、大麻(おおぬさ)ですべてを祓い清める。
・開扉(かいひ) 御扉を開けます。
・神楽太鼓
・祝詞奏上(のりとそうじょう) 神職が神前に祝詞を奏上する。
・斎主玉串拝礼(さいしゅたまぐしはいれい) そこの宮司が務めてその斎主が神前に進んで玉串を奉りて拝礼します。
・玉串奉奠(たまぐしほうてん) 玉串は、この1年を祈ってその心を神に捧げるものです。
・神楽舞奏上 舞楽を行います。
・撤饌(てっせん) お神酒を下げる儀式

神楽太鼓は、祝詞奏上前に行われる奏楽のみの神楽です。私には、神楽始(かぐらそめ)や正神楽(しょうかぐら)に非常に似ております。しかも松前神楽は祭式の中に取り入れて行われていることから、ここの神楽も非常によく似ております。松前神楽の流れを汲む神楽舞ではありますが、全く異なるものとは思われないと感じております。

神楽舞奏上

玉串奉奠(たまぐしほうてん)が終わると、神事が終わります。その後すぐに、神楽舞が行われます。
行われた神楽舞は、七座の奏上です。


 

上ノ国町・上ノ国八幡宮「新年門祓い・初神楽祭」・まとめ

門祓いと神楽が正月に見られるだけで、お邪魔させてもらっています。何も変わりませんが、どうもこの正月という特別の時に見られる神楽舞は特別なことだと感じています。正月7日間のうちに、神楽を3〜4回見られる環境がある道南にもっとこの民俗文化財を見にきてほしいと感じます。

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