2017年8月19日に取材
北海道と言えば、「アイヌ民族」とイメージであり、みなみ北海道に住む私には、あまりアイヌ民族の存在というのが感じられない土地です。今でも住んでいると思われますが、「アイヌ民族である」というのは前面に出さず、過ごされている方々が多いように思われます。
アイヌ民族を見たいと思うならば、熱心に守り続けている地域に行かなければと思い、平取町・二風谷(にぶたに)で行われている「チプサンケ」というイベントに行くことにしました。前日にから前夜祭として行われた、「ユカラと語りべ」と「ウトムヌカラ(アイヌ式「風習」結婚式)」があるというので、前日から平取町に入りました。
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チプサンケの前夜祭・ユカラと語りべ
ここでは紹介しておりませんが、毎週土曜日に「ユカラと語りべ」というイベントがありました。数回ほど参加して着ましたが、今回が最後ということもありたくさんの人がいらっしゃっていました。場所は、「チセ(アイヌの伝統的な住居建築)」で行われておりました。大変雰囲気があり、アイヌ民族の伝統文化を体感するにはいいイベントだと思っておりました。
あえて、このブログでは掲載しておりません。このユカラを初めて聞いたときは、これは文章で見て感じるものではなく、人から聞いて伝えてきたものだから身体で聞くものだなと思いました。一度機会があれば、アイヌ民族の語りべから聞くユカラを聞いてみてください。そう感じてもらえると思います。
アイヌ語で「ユカラ」とは、
ユーカラは、アイヌ民族に伝わる叙事詩の総称。アイヌ語で「叙事詩」を意味する。カナ表記は統一されていないが、カタカナを用いる場合、萱野茂は「ユカラ」とした方がより忠実としている。またラテン文字表記 (yukar) は知里真志保の表記法による。「ユカラ」ではなく「ユーカラ」と表記されるのはアイヌ語学者金田一京助の影響が大きいと思われる。金田一は第1音節の高アクセントに対応する日本語の表記として長音表記をえらんだ。
ウィキペディアより引用
とあり、アイヌ民族の昔話であり、文字を持たないアイヌ民族は口承で伝えられてきました。
ユカラ(二風谷ではユカラというので「ユカラ」と表示します)は大きく分けて、人間の英雄叙事詩と、カムイユカラ(神話)からなり、アイヌ民族が伝えてきた道徳的話が多いと感じられました。
語りべが少なくなってきて、育成ということもありこのようなイベントにして若い人を育てています。
「ユカラと語りべ」は、写真は撮影しまいたが掲載は致しません。Youtubeなどの動画サイトにも、ユカラを感じることができます。
チプサンケの前夜祭・ウトムヌカラ(アイヌ式「風習」結婚式)
語りべが終わると、次は違うチセ(アイヌの伝統的な住居建築)で、「ウトムヌカラ(アイヌ式「風習」結婚式)」が行われるということで向かいました。結婚式ということもあり、強制ではありませんが「お祝いの場」ということもあり入場料がこの祝い金となるようで、気持ちを納めて参加させていただきました。
結婚式前のチセ内にて
大勢の人がチセに入り撮影するには困難だなと感じましたが、撮影しておりました。
以前見させてもらった「イチャルパ(先祖供養)」同様、儀式であるので、人の並び方、儀式の仕方というのは、ほぼ同じように感じられました。祭主がおり、このウトムヌカラ(アイヌ式「風習」結婚式)が進行して行きます。
新郎・新婦が入場し、対面して座り儀式が進められます。
新婦が新郎にご飯をよそい、黙々と食べる姿を見守ります。
次はその逆を行いました。新婦にご飯をよそい、黙々と食べる姿を見守ります。
このようなアイヌ民族の儀式を見られるのは、素晴らしいことです。なかなか見られないですよね。
毎回行われるというわけではないようですが、とても興味深く見られました。最後に、祭主がイナウを燃やし、神に送りウトムヌカラは終了しました。
明日は、チプサンケが行われるということで楽しみです。
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