2017年1月8日取材
門祓い神事の取材から、今度は行って見たいと感じて行こうと思っていた、伊達市の刀鍛冶伝統行事「初打ち」です。
北海道で刀鍛冶の存在は、ここでしか見られないかもしれないと感じ、何か神事的なことも行われるだろうと感じておりました。
調べているうちに、伊達市の道の駅でこの「初打ち」のポスターが目に入ってきたので、一度取材をしようと思ってしまいました。
詳細を聞くと、中での撮影が可能ということを確認しました。場所は、伊達市の道の駅の隣にある、黎明観刀鍛冶工房で行われるというので、前日から現地に入り本番に挑みました。
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初打ちとは?
そもそも、初打ちとは、
初打ちとは、刀工などの職人が1年の仕事の安全を祈願し、仕事場を清める伝統儀式です。日本刀の材料として使われる、砂鉄を原料とした玉鋼を真っ赤に焼き、鎚で打って鍛えます。
ということで、この施設で刀が制作されているということです。
黎明館では刀匠、渡辺惟平氏とそのお弟子さんの手によって今でもその伝統の技が受け継がれ、現在ではほぼ失われてしまった平安・鎌倉時代の日本刀の鋳造過程を実際に見学することが可能です。
刀を鍛えている様子も見学できるようです。
新年初めの行事だけあって、沢山の人が参加されていました。
毎年、この行事は、1月の最初の日曜日に行われるということです。
「初打ち」神事
緊張した空気の中、粛々と神事が執り行われました。神職が、関係者、機材を祓い清めて、祝詞を奏上し、玉串奉奠が行われました。
玉串奉奠
初打ち作業
いよいよ、今年初めて打ち込みが行われます。
竃にふいごを通して、温度を上げていきます。鍛錬するタイミングまで、熱して一気に叩きつけて鍛えていきます。
お弟子さんが、最初に叩き鍛えていきます。ある程度、進むと参列者を呼び出して、打ち込みしてもらいます。
数名ほど打ち込みをして、仕上げにまたお弟子さんが鍛えていきます。
見ている感じでは、一番最初の打ち込み火花が大きく、だんだん鍛えていくと小さくなっていくようでに感じました。
最初が肝心なのです。シャッターも最初が肝心でした。
打ち込みが終了し、師匠と弟子の表情も柔らかくなったようになりました。
師匠曰く、
「今年の初打ちでそれなりにいいものが出来た」
とおっしゃっていました。
ここで初打ち終了です。これから直会に入るようで一同、隣の部屋に移動していきました。
少々現場の写真を撮りたかったので、撮影し祭壇に添えられた初打ちのものを撮影しました。
【伊達市・刀鍛冶伝統行事「初打ち」】まとめ
刀鍛冶の神事も初めて見させてもらいました。神事自体は、普段から見ている光景ですが、初打ちは神秘的に様子を拝見できました。また来年、見られる機会が合えば見たいと思います。
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