北海道の祭り、郷土芸能・文化、風習、伝説などを巡礼日誌です。松前神楽の取材も継続していきます。

良き候北加伊道

【北海道の祭りと神楽】北斗市・有川大神宮本祭(平成28年)

2016年10月17日に拝見

平成28年最後のトリの例祭といえば、北斗市の有川大神宮です。毎年ではありませんが、神楽を拝見させてもらっています。今年の最後ということで、全て見た訳ではありません。都合もあり、取材という形だと祭式から入りますので、今回は神楽だけ拝見するというスタイルで入りました。

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松前神楽披露

ここでは4枚ほど掲載します。これ以上に松前神楽の奏上は行われましたし、鎮釜湯立式も行われました。
いろいろと見て歩き、体力的にも少々疲れて来ております。今回の写真は、記録程度に撮影しました。

松前神楽披露 神遊舞(かんあそびまい)

神遊舞(かんあそびまい)、天王遊舞(てんのうあそびまい)とも云います。二人の武人が弓矢を持ち、四方の悪魔を退散し、正しい心に返す意味の舞で、松前藩の威徳を内外に示し、蝦夷地鎮定、天下泰平を祈願した舞です。この舞は、松前藩主6代矩広(のりひろ)公の作品だと伝えられています。

神遊舞(かんあそびまい)

松前神楽披露 注連祓舞(しめはらいまい)

注連祓舞(しめはらいまい)、〆引(しめひき)、七五三祓舞(しめはらいまい)とも云います。白扇を四方四隅中央を祓い、真剣を抜き天井に十文字の縄を張った注連縄を切り払い、悪魔退散、国土安穏、千秋万歳を祝して舞われる舞いです。

〆引(しめひき)

松前神楽披露 十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)

十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)十二回手が変わるというので、十二の手獅子舞と云われています。一年十二ヶ月を形どり、獅子幕も十二反使用するを本格とするのであると云われています。五方とは、東西南北と正中(真ん中)を祓い固め蝦夷鎮定、国土安穏を祈る様を表しています。

十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)

松前神楽披露 十二の手獅子舞・面足獅子(じゅうにのてししまい・もたりしし)

十二の手獅子舞・面足獅子(じゅうにのてししまい・もたりしし)本来、御稜威舞、獅子の鈴上、五方と続き、コミカルな楽に変わると猿田彦が登場します。鎮まっていた獅子を手玉にとり、遊び戯れて平和な世の中を招く悪魔降伏ということです。

十二の手獅子舞・面足獅子(じゅうにのてししまい・もたりしし)
 

【有川大神宮本祭】まとめ

本祭は神社の祭礼でも、特別な日です。本祭は、その地に神様を奉った日にち、つまり誕生日的な行事です。だから、祭りの日程は動かされないというのが、通常の考え方です。誕生日を変えることは出来ませんよね。
神社の例祭の日程が動かれない理由は、そこにあります。意味を知らなければ誰もついて来ませんし、理解されません。伝えるチカラを考えなければと思われます。
 
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