北海道の祭り、郷土芸能・文化、風習、伝説などを巡礼日誌です。松前神楽の取材も継続していきます。

良き候北加伊道

【北海道の神楽】函館市・湯倉神社宵宮祭での松前神楽(平成28年)

毎年宵宮祭には、神楽を拝見しに来ている神社で、函館市内の湯の川温泉地区にある神社です。

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【湯倉神社宵宮祭】ここで見る松前神楽の楽しみ方

ここは、「松前神楽を見る」ということを目的の方には、面白いと思います。
松前神楽は、4ブロックの保存会があります。4ブロックというのは、小樽、函館、松前、福島の4つの保存会があります。それぞれに舞い方や楽(笛・太鼓)が、少々異なる所もあり、各ブロックでそれを伝承・保存をしております。
その4つのブロックを1つにしたのが、松前神楽連合保存会という組織になっております。

湯倉神社は函館市にあるので、松前神楽のブロックで言うと「松前神楽函館連合保存会」つまり「函館」を中心に行われている神楽形式なのです。「渡島式」「函館式」とも呼ばれております。
ここでは、「函館式」だけではではなくて、「松前式」も見る事が出来るのです。神楽を見ると言う視点から、このように楽しみ方があります。

宵宮祭ということで、あまり神楽の座数は行われないのですが、見たい神楽舞いを見たくて伺っています。
今回行われた神楽舞いは、榊舞、福田舞、神遊舞、三番叟、十二の手獅子舞・五方と行われました。今回は、「十二の手獅子舞」以外動画でお楽しみ下さい。獅子舞は人気があり、とても長いので割愛致します。

【湯倉神社宵宮祭】松前神楽・幣帛舞(みてくらまい)

幣帛舞(みてくらまい)、榊舞(さかきまい)、祝詞舞(のりとまい)とも云います。その神社の宮司が朝夕玉垣内に参進して、神域を祓い清め、神拝して御幣を奉るという、神職の神明奉仕の姿を表した舞いです。函館と近郊の町で行われる際には、松前神楽奉納となる時、斎主(その神社の宮司)が最初に舞われる舞いです。

【湯倉神社宵宮祭】松前神楽・福田舞(ふくだまい)

福田舞(ふくだまい)、跡祓舞(あとはらいまい)とも云います。跡祓舞(あとはらいまい)は、宵宮祭で獅子舞を行わない神社で、一番最後に行うことから跡祓(あとはらい)とも云います。四方の神々を拝し、祓い清めて干ばつ、暴水、火難の災いを除き、五穀豊穣を祈願する舞いです。

【湯倉神社宵宮祭】松前神楽・神遊舞(かんあそびまい)

神遊舞(かんあそびまい)、天王遊舞(てんのうあそびまい)とも云います。二人の武人が弓矢を持ち、四方の悪魔を退散し、正しい心に返す意味の舞で、松前藩の威徳を内外に示し、蝦夷地鎮定、天下泰平を祈願した舞です。この舞は、松前藩主6代矩広(のりひろ)公の作品だと伝えられています。

【湯倉神社宵宮祭】松前神楽・三番叟(さんばそう)

三番叟(さんばそう)は、背が低く、顔が黒く、精力絶倫にして健康長寿、正道徳行の翁が、才智多い子孫に恵まれ自身もまた長寿であることを喜び舞う、家門の隆昌、子孫の繁栄を祝福した舞いです。

【湯倉神社宵宮祭】松前神楽・まとめ

湯倉神社の宵宮祭・本祭は、参拝者も多く、松前神楽が始まる時になると人が集まって来ます。
宵宮祭・本祭に入る前に、拝殿に入れば座って見ることが出来ます。最近、人が多くなって来ていて撮影がしにくいのであまり行くことはありませんが、比較的にいい神楽が見られると思います。

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第四回「祭りと神楽」写真展

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