北海道の祭り、民俗芸能・文化、風習、伝説などを巡礼日誌です。松前神楽の取材も継続していきます。

良き候北加伊道

【厚沢部町の祭り】椰子乃木(やしのき)神社・宵宮祭(平成17年)

お祭りが何処か行われていないかと流れ流れて、檜山方面を車で走行している中、厚沢部町の椰子乃木(やしのき)神社で宵宮祭という情報をもらい伺うことにしました。

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厚沢部町の神社事情

厚沢部は江差の姥神大神宮の宮司さんを招いて宵宮・本祭をおこなっております。厚沢部町内には神職が居なく、隣の町の江差町の姥神大神宮の神職がお祭りを行なっております。「神職というのは、各町に一人は居るもの」と思っておりましたが、このような事情だったとは知りませんでした。地元の人から聞くと、昔からこのようなスタイルだったようです。

檜山の神楽舞

桧山方面の神楽は、笛・太鼓のテンポがいいです。神楽の中身は非常に「松前神楽」と似ておりますというより、同じく感じます。
上ノ国町で見た神楽舞に似た神楽舞です。松前神楽の流れを汲む神楽舞であると思われますが、調査をすることでわかる範囲だと感じられます。
檜山の神楽舞も祭式の中に取り込まれた神楽であるように感じます。松前神楽も同様です。
御幣を持って舞う姿や、獅子舞の仕草など、見れば見るほど同じようにも見られますが、「松前神楽」という名称で語られることはないでのです。神楽形態、楽(音楽)も非常に似ていますが、謎は深まるばかりです。

祭式の後に神楽舞が行われます。神楽舞数座が行われます。最後に行われるのは、獅子舞です。
獅子舞を舞ったのは、中学3年の子だそうで、姥神大神宮の神楽を見て、神楽を習ったらしいです。今の時代に珍しい。もしかして自分も中学の頃に神楽を見ていたら、神主の道を選んだかな?

写真は、獅子舞です。

椰子乃木(やしのき)神社・宵宮祭(平成17年) まとめ

(2021年6月追記)
祭りの規模は大きくはありませんが、神楽舞があると非常に楽しいですね。獅子舞は特に、地域を選ばず人々の心を掴む神楽舞だと感じます。
舞い手も小・中・高とやって、一区切りというスタイルが多いようで、また新たに楽人を育てなくてはならないという現状らしいです。
少子化に伴い、どう繋げていくのかが課題ですね。

この時撮影したこの獅子舞の写真が、いい感じで撮影できました。当時のメインは、フィルム(35mm・リバーサルフィルム)で撮影しており、デジタル撮影は「サブ」的存在でした。
フィルムの方がメインで撮影しているので、デジタルはポラロイド的な感覚でした。(今はポラロイドって言っても理解されますかな?)

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