北海道の祭り、郷土芸能・文化、風習、伝説などを巡礼日誌です。松前神楽の取材も継続していきます。

良き候北加伊道

【北海道古平町の祭り】古平町・琴平神社例大祭(平成30年)渡御祭二日目「猿田彦の火渡り神事」

2018年7月15日(日)取材

古平町滞在3日目です。泣いても笑っても今日で火渡りは終わりです。また1年待たなければならないので、集中していこうと思います。
初日同様に行きたいのですが、朝から天気が悪いようです。だんだんと悪くなり渡御の延期もかかり、少々待機ということになりました。
一度出てしまった神輿は、琴平神社に戻るまでが祭りです。最後まで渡御するようです。
無理せずとも・・・と思いがちですが、一年に一度の渡御祭です。各町内には猿田彦や神輿を待っている家々があるのです。中止になれば、後日行われることはないといっても過言ではありません。

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【琴平神社例大祭渡御祭】雨天の渡御

1時間ほど延期され、小雨になり渡御祭はスタートされました。
またすぐに大粒の雨が落ちてきました。これは大変ですね。それでも一度神社を出た行列は、渡御を続けます。

獅子舞や楽人もカッパ・傘を差して猿田彦の様子を見ております。

昨日から神輿はこの恵比寿神社拝殿の中にありました。この大粒の大雨にこれからが思いやられます。

と、見ていても雨はいずれ止みます。山車の巡行は、通常通り行われております。

それでも時折、大粒の雨が降ったり止んだりと繰り返しながらも、記念写真は行います。1年に1度の渡御ですから、子供と猿田彦(天狗さん)と一緒に撮影した写真は特別なのでしょうね。

ふと家の前で、窓から見ている人を猿田彦が発見しました。

猿田彦が激しく扇子で指摘します。本当に激しく指摘するので、窓を除いた人は迫力に押させてしまいますよね。

小雨から大粒の雨が落ちてきたりと、この日の天気はとても不安定でした。見ている方も、ずぶ濡れの側の人も苦労しています。そして、家の前で猿田彦を待つ人も雨に耐えて、猿田彦の所作を見守ります。

【渡御祭】午後から天気がよくなってきた

午後からの渡御です。あれだけ降った雨も止んでしまい、青空が出てきました。今朝の天気から考えると、真反対の気候になりました。献酒所でも人が集まってきております。

ここでも派手に神輿が揉まれました。天雲から青空が見えて来ました。祭り日和になってきましたね!

 

猿田彦の中央が神社の神輿、左右は町内会の神輿です。どれも負けじと、神輿をもんでおります。この場所は介護施設らしく、猿田彦と神輿を迎えて楽しんでいらっしゃいました。

ふと目にすると、猿田彦や神輿に両手を合わせている様をよく見ます。こういう光景をみると、祭りって素晴らしいなぁと感じてしまいます。

大いに神輿はもんで、楽しい時間が過ぎました。さて神輿は次に移動となります。

町内会の神輿の方も頑張っております。

後ろに続くのは、山車です。数台出ていたと認識していましたが、猿田彦の方に気がいってしまいまして、山車が数台出ていた記憶があります・・(山車の人すいません・・・)
見ていたら、太鼓の人が実に楽しそうに太鼓を叩くのを見ていて魅了されました。本当に楽しいんだろうなぁと思わずにいられませんでした。

猿田彦の火渡り二日目

さて、二日目の火渡りする場所は「みどり公園」です。比較的、琴平神社の近くという感じでしょうか、神社境内では炎の問題や大勢の人が入らないということもあると思われます。

カンナ屑に点火し、ご祈祷いたします。

炎が立ちはじめて、辺りの見学客は息を飲みはじめます。
数度カンナ屑が入れられ燃やされます、その間猿田彦はタイミングを計りながら、所作を行います。

いよいよ、火渡りです。意を決した猿田彦は、炎の中に入っていきます。観衆が「ワッ」という言葉が出るくらいの迫力です。
美国の火渡りを取材したテレビを見た時、神輿の担ぎ手の人も火渡りを行いますが、その際には炎の中をわたる際には息をしないようです。炎に入る際には、顔にタオルを巻いているのですが、それでも鼻の中に炎が入るようで火傷してしまうようですので、絶対息を止めて炎に入るということを言っていました。

迫力満点ですねこの祭りの終わりが、この「炎」をくぐり抜けて拝殿に戻るという風習は、いつ頃かと思いますが、地元の人も知らないくらい古い話だそうで、その意味を知らないようです。以前訪問した時もそのようなことを聞いたのですが、はっきりとした事は聞けませんでした。

猿田彦に特徴のある祭りは、そんな多くないとも思われます。あらためて、「猿田彦」の存在の意味合いを知ることができる祭りです。
これだけ祭りのクオリティーを上げて来た、古平町の人はこの祭りに誇りを感じているでしょう。
来年も見てこようと感じております。

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