北海道の祭り、郷土芸能・文化、風習、伝説などを巡礼日誌です。松前神楽の取材も継続していきます。

良き候北加伊道

鹿部町・本別稲荷神社本祭【平成20年】

昨日の渡御祭に引き続き、鹿部町・本別稲荷神社本祭を取材させてもらう。
神事が行われ、鎮釜湯立式に入る。
 

松前神楽・鎮釜湯立式

鎮釜湯立式とは、鎮火祭という火を鎮める神事です。釜でお湯を焚きホムスビノ神とミズハノメノ神をお祭りし、火(霊)を祓い清め、釜に向かい神歌を奏で鎮釜・鎮火を行います。また、湯笹で四方を拝し祓い清め除災招福を修します。この笹湯は祓われて外症状を治し、飲んで内症状を良くすると言われております。また、作物・漁獲量の吉凶を占う神事であり、松前神楽三十三座の中に十二座入っている神事です。

 

鎮釜湯立式

鎮釜湯立式

鎮火祭ということで、神社、及び町に火事を起こさないための神事だそうだ。釜に笹を入れ様子を見て、1年の吉凶も占うようなことにもなっているようだ。


湯で周辺を清める

湯立て式が終わると、残りの湯の中にお神酒を入れ笹湯として参詣者にふるまわれる。

松前神楽・舞楽

松前神楽は、榊舞(さかきまい)・鈴上舞(すずあげまい)・二羽散米舞(にわさごまい)・翁舞(おきなまい)・三番叟(さんばそう)・荒馬舞(あらうままい)・神遊舞(かんあそびまい)・山神(さんじん)・注連祓舞(しめはらいまい)・十二の手獅子舞・五方・佐々良(じゅうにのてししまい・ごほう・もくたりしし)の10座行われた。

榊舞(さかきまい)

祭主が最初に、片手に御幣、鈴を持ち、神職の神明奉仕の姿を表した舞いである。

榊舞

鈴上舞(すずあげまい)


鈴上舞

二羽散米舞(にわさごまい)


二羽散米舞

翁舞(おきなまい)


翁舞

三番叟(さんばそう)


三番叟

荒馬舞(あらうままい)

個人的に好きな「荒馬舞」である。この日の荒馬は激しく本殿を走って開場を湧かせた。

荒馬舞

神遊舞(かんあそびまい)

この舞で、矢を天井に打ち上手く刺さるかどうかしているが、今日は5本中全て天井に刺さった。たいていは、1本くらいは刺さらないが、全て刺さった。

神遊舞

山神(さんじん)


山神

注連祓舞(しめはらいまい)

真剣を使用する舞いで、息を呑む舞いである。

注連祓舞

十二の手獅子舞・五方(じゅうにのてししまい・ごほう)


十二の手獅子舞・五方

十二の手獅子舞・佐々良(じゅうにのてししまい・ささら)


佐々良

さすがに、連日の地方の取材に疲れた。
松前神楽の各舞いの瞬間を切り取る作業をしているのだが、本当に疲れる。撮り損なえば来年までチャンスが無いからだ。
同じ舞いでも、あの人のあの舞いのあの瞬間といったところまで狙っていると、本当に目が疲れる。

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