真剣を使い四方を祓い清めて、悪魔退散を表現したこの七五三祓舞(しめはらいまい)は、息をのむ舞である。舞い手もこの舞の表現は難しいであろうと思われる。数々のお宮を見てまわってきたが、七五三祓舞(しめはらいまい)で、感動したのは2人の神主さんだった。1人は、鹿部稲荷神社宮司・濱村さんであり、もう1人は福島大神宮宮司・常盤井さんである。言葉だけでは、上手く表現できないのでやはり、実際にご覧になってもらうのが一番である。
今日は本当にラッキーな日であり、白符大神宮の直会(なおらい)の席によばれてしまい、大変有り難い上に、本物のいいものを聞かせてもらった。
福島町には、昔にしん場があり活気に満ちていた所であり、福島でにしんが獲れなくなると網元や船頭等が、日本海側に北上していくということだった。福島町・白符地区のにしん場の沖揚げ音頭を聞かせてもらった!にしん場というイメージは、江差が本場だと思っていたが、原点はこの辺だろうと思われる。船を小屋から出す唄から、魚場まで向うの唄・引き上げる時の唄等、言い出すとキリがないくらいの数の沖あげ音頭が出てくるのだ。「忘れたなぁ」と言われても、1人が唄いだすと思い出して唄いだす光景が見れた。身体で覚えた労働唄は、数十年の時を経ても忘れないということが素晴らしい!今でも聞ける本物の沖あげ音頭を全部聞きたいなぁ。
写真は、もちろん七五三祓舞(しめはらいまい)。
★補足
以後にも聞くことが出来ておりません。最初で最期の白符での沖揚げ音頭でした。
先代の宮司・常磐井武宮さんが、直会の場で関係していた人らにお酒がいい感じに入ったところで、以前この地域で行なっていた漁の労働歌つまりは、沖揚げ音頭を披露してくれました。一瞬のうちに、その場はにしん場に変わり、なんとも言えない雰囲気になりました。懐かしいなぁ、当時はビデオカメラも持っておりませんでしたので、録音が出来なかったので残っておりませんが、私の記憶の中にしかありませんが、そのようなことが行われたのがこの年でした。
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