北海道の祭り、郷土芸能・文化、風習、伝説などを巡礼日誌です。松前神楽の取材も継続していきます。

良き候北加伊道

函館市・尻岸内八幡神社宵宮祭 松前神楽「四箇散米舞」(平成19年)

昨年も宵宮祭にお邪魔した、尻岸内八幡神社。
今年は、社務所を新しくした為に特別に奏上される松前神楽の「四箇散米舞(しかさごまい)」をどうしても見たく、お邪魔させてもらう。四ヵ散米舞は、神社で何か建物や鳥居を新しくすると行なわれる舞であり、そう簡単に見れる舞ではない。そういう情報も入りにくいので、直接宮司さんに話したりして入手するしかないのだ。なんとか見れる機会ができて嬉しい。

この尻岸内八幡神社のある所は、函館市大澗(旧恵山町)であり、渡御祭が特徴である。猿田彦が神輿の先導して進むが、各家では神輿の通る道に酒を置き猿田彦に振る舞い酒をする風習がある。この北海道の南部地方でそういう猿田彦の権限があるのは珍しい。15・16日は渡御祭で、17日は、直会祭(なおらいさい)で神楽が奉納される。

写真はもちろん、四箇散米舞(しかさごまい)。滅多にやらない為バラバラになりそうかなと、思いつつ見てもあまり崩れなかった。素晴らしい宵宮祭だった。
荒木宮司、御馳走さまでした。


 
★補足
ここ近年には、この四箇散米舞が披露される機会が多くなってきております。保存伝承ということから行われるようになりました。

四箇散米舞(しかさごまい)、三品舞、三種舞とも云います。この舞はお目出度い時、新鳥居や新社務所が建てた等のその神社で、お目出度い時に行われる舞いです。これは、南北海道だけの風習であるので、道南で見られるのは貴重であります。最初が、折敷の手(四角のマスのようなものを持つ)で、次は、弓、剣、太刀つ続き、最後は3人で太刀を組んで行われる舞いです。

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