今年は、宵宮祭・渡御祭・本祭と、3日に渡り取材することができた鹿部稲荷神社例祭。渡御祭は初めて拝見させてもらい、大岩奴振りを見る事ができ収穫が大きかった。住民の人達に聞くと、昨年まで海に神輿が入る行事があったそうだ。今年は多分、人数の関係で出来なかったように見える。神輿の担ぎ手が集まらなかったのだろう。
こういう取材していると、昔からあった風習や文化が破壊されてきていると感じさせられる。もう一度、地域とは何か、文化とは何か考えなければ、郷土芸能も無くなり日本人のアイデンティティーが崩落してしまう。海外からも日本の文化に注目されつつある今日、海外の人に日本の文化を胸を張り説明できるだろうか?
本祭に奏上された松前神楽の一つ、荒馬舞である。別名、松前遊(しょうぜんあそび)らしい。宮司さんの説明でいうと、松前藩主家来に馬役の役人が、藩主のご機嫌をなんとかしようと即興で舞った舞が、藩主が気に入ったということである。子供に舞わせた舞で、子供の不慣れな舞でも藩主はあたたかくご覧になったということ。私個人的に好きな舞である。
鹿部町・鹿部稲荷神社本祭 松前神楽「荒馬舞」(平成19年)
-
-
-
-
B! -