北海道の祭り、郷土芸能・文化、風習、伝説などを巡礼日誌です。松前神楽の取材も継続していきます。

良き候北加伊道

松前町清部地区・清部八幡神社「招待神楽」 【平成19年】

今年も、訪問させてもらった松前町の清部(きよべ)という地区にある、清部八幡神社で行われている松前神楽の取材です。
「招待神楽(しょうたいかぐら)」と呼ばれている行事です。

松前町で、年の初めに行なわれる松前神楽であるので、昨年の11月から神楽を見ていないのもあり、楽しみにしている行事の一つになりました。快く撮影にも協力させてもらい、いい神楽を見れました。

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松前町清部地区の松前神楽

松前神楽は、現在4つブロックでの保存会に分かれており、それがが一つになった「連合保存会」の保存会があります。

清部地区は、松前ブロック連合保存会という所に所属しております。
神楽を行うのは、民間の人です。松前神楽を行うのは基本的に、神職が中心となり行われており、地域の人に神楽を教え根付かせた所の一つがこの清部(きよべ)八幡神社周辺で編成された「清部松前神楽保存会」です。
舞い、楽(笛・太鼓)とも民間の人が行います。

明治3年に舞楽の為に組織された現在で言う青年団のような団体が作られ、はじめて組織され、神社により披露されたという記録されている。この舞楽を指導したのは、当時の徳山大神宮社主・常磐井榮太氏や、江良八幡神社社主・佐々木二見氏らであり、松前藩の庇護の元に怨霊退散、国土安堵、五穀豊穣、天下泰平の祈願として神前にて演技されていたが、後に招待神楽として、福山城内で演技されるようになり、やがて里神楽として清部地区住民により受け継がれてきたものとされていいる。

現在でも受け継がれている招待神楽

招待神楽(しょうたいかぐら)とは、その家々で目出度いことがあった場合や厄年の人がいる家などに、神楽団を家に招き入れ松前神楽を行ってもらうということを言います。

この松前町・清部地区で行なわれる招待神楽は、見ていてもいい神楽です。家の中で行なわれる神楽はほとんど見られないから、いつも緊張して見ています。正月に神楽が見れるのは、新年早々目出度いと感じられます。

四箇散米舞

写真は、他の松前神楽保存会では滅多に見れない神楽・四箇散米舞(しかさごまい)である。4人で行なう舞いなので、あまり行なわれない舞いです。

四箇散舞(しかさごまい)とは?

四箇散米舞(しかさごまい)、三品舞、三種舞とも云います。この舞はお目出度い時、新鳥居や新社務所が建てた等のその神社で、お目出度い時に行われる舞いです。これは、南北海道だけの風習であるので、道南で見られるのは貴重であります。最初が、折敷の手(四角のマスのようなものを持つ)で、次は、弓、剣、太刀に続き、最後は3人で太刀を組んで行われる舞いです。


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