松前神楽豆知識・雑記

松前神楽・豆知識「宵宮祭・本祭での演目(座)」その2

前回から引き続き、演目(座)について書きたいと思います。

前回から宵宮祭の神楽ということで、宵宮祭でしか行なわれない演目(座)があります。

利生舞(りしょうまい)という舞いです。

二羽散米舞という鳥兜を付けて舞う舞の略舞いといわれえる舞いで、本祭では見られない舞です。鳥兜は付けないで、鈴と扇だけ持ち舞まれます。利生とは、神より恵みをいただくことであり、人々の幸せを祈年する舞いです。舞は二羽散米舞に似ています。

本祭では、どのような演目(座)が行なわれるというと、

榊舞(さかきまい)
福田舞(ふくだまい)
鈴上げ(すずあげ)
二羽散米舞(にわさごまい)
千歳(せんざい)
三番叟(さんばそう)
翁舞(おきなまい)
神遊舞(かんあそびまい)
山神(さんじん)
〆引(しめひき)
十二の手獅子舞(じゅうにのてししまい)

と、奏上されるが、各神社により順序も演目(座)も異なります。
次回は、この宵宮祭・本祭で行なわれると記した舞い以外にも奏上される演目(座)を紹介しようと思います。これまで紹介した舞いは、基本でありたいていの神社で行なわれる演目(座)です。函館市内で配られてる、松前神楽のパンフレットの中では前回と今回紹介した演目しか書かれていないからです。それ以外の舞いもあるし、奏上されている演目(座)も現在もあることを紹介します。
 
今年の江差で行なわれた、かもめ島の中になる厳島神社での宵宮祭での一コマです。

江差町 神楽舞 御幣舞

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