姥神大神宮渡御祭を取材をして、たぶん6.7年くらいになります。
はじめは何も知らずに、闇雲に撮影していることを思い出しながら、今年も撮影に挑もうとしております。全く、進歩の無い撮影を繰り返していないだろうかと、思われるくらい通っているように感じられます。近年、毎年様々な人との出会いを楽しみに来ているようでいるかも知れません。これでいいのだろうかと感じつつ、今年も9日に江差にやってきました。
姥神大神宮の由緒は、
創立年代不詳。社伝によると、江差の津花に天変地異を予知し住民に知らせ、神のように敬われていた折居(おりゐ)という老婆が草庵を結び住んでおり、ある日鴎島の巌上に現れた翁から小瓶を授かり、その中の水を海に注ぐと鰊が群来するとの啓示を受け、水を海に注いだところ鰊が群来した。その後老婆は忽然と姿を消し、草庵に残されていた老婆の祀る5体の御神像を人々が小祠を建立し姥神としてお祀りし、後に老婆も祀ったとある。当初は津花町浜手に鎮座していたが、正保元年に現在地に遷座、安永3年老婆の神霊は折居社として現在地に遷座された。松前藩政時代には鰊漁業の祈願社として永久祈祷を仰せ付けられ、例祭には檜山奉行が派遣されていた。文化14年7月正一位姥神大神宮の勅宣額を拝戴する。明治4年12月郷社に列せられ、同17年4月県社に昇格、明治4年に至るまで、毎年松前家より米3俵と75銭が奉納されていた。合併により合祀された歴史をもつ御祭神館稲荷神社 倉稲魂神 文政12年9月創祀。山祇神社 大山津見神 文化3年創祀。神明神社 天照大神 創立年代不詳。赤沼神社 大名持神 明和8年3月創祀。八幡神社 稲荷神 譽田別神 創祀年代不詳。山祇神社 大山津見命 文政元年9月。八幡神社 誉田別命 倉稲魂神 延宝9年創祀。豊丘神社 天照皇大神 慶応3年創祀。
※いつもながら、北海道神社庁から引用
今年は最初の山車(やま)から魂入れの模様を見ようと、江差に9時40分頃に到着しましたが、その際に、山車(やま)がもう魂入れに来ていて、切り声を上げていました。これは来年度は、もっと早く来なければなりませんね。
魂入れが終わり戻る豊年山
午前は、2台くらいが魂入れに姥神大神宮まで来ていました。午後からは一時少々雨が降り、小雨の降る中、残りの山車(やま)がやって来ました。
源氏山・魂入れに来る
源氏山・魂入れに来る
政宗山・魂入れに来る
義公山・切り声
午後からやって来た、新栄山
魂入れに来る、豊栄山
昨年は、「切り声」を収録しようと走り回りました。9日でも魂入れを行った際に、行われることが少なくないと感じて来ていたので、切り声をする山車(やま)が来ると準備だけしておりました。数件程、切り声の動画を撮影しましたので、公開します。
最後に魂入れに来たのは、神功山でした。
上2枚・神功山
御霊代奉遷祭 先山車定め
今日の山車(やま)の巡行は、町内であります。明日は、下町を巡行します。
夕方になると、神社の拝殿に山車(やま)の頭取、神社関係者が集まり、御霊代奉遷祭が行われます。
山車(やま)の先頭を決める神事もあるので、先日の宵宮祭よりも多い人達が、御霊代奉遷祭にやってきます。
先山車(さきやま)を決める神事は、山車の名前を書いた紙を用意したのを御幣を振り付いて来た紙の書いてある山車(やま)が、先山車(さきやま)であります。
先山車(さきやま)を決める神事
今年の栄光の先山車(さきやま)は、政宗山に決まりました。
政宗山・頭取
神楽舞 伝承神楽披露
行われた神楽舞いは、御幣舞、鈴上げ、番楽、獅子舞の4座であります。
御幣舞(ごへいまい)
鈴上げ
番楽
獅子舞
明日は、下町巡幸であります。いにしえ街道を13台の山車(やま)が練り歩きます。なんとも山車(やま)の祭り囃子や、切り声が聞こえて来て江差の風情を感じられる日であります。今日は家に帰って、明日から泊まり込んで引き続き撮影しようと思います。