2016年8月14日(日)に取材
昨年から拝見させてもらっている「檜山の神楽舞」として、乙部八幡神社・宵宮祭を拝見しました。
上ノ国町、江差町(伝承神楽)、乙部町、札幌と行われている、松前神楽の流れを組む神楽舞です。この神楽舞を見ずして「松前神楽」を全て見たということは言えないと思います。どのような流れでこの神楽舞が作られたかは不明です。でも凄く似ているのですよ。普段から見ている「松前神楽」の形式を別にしてもこの「神楽舞」は、松前神楽の流れを組む神楽舞いであるというのを認識しています。
神楽舞披露
神楽舞いは、祭事の最後に行われます。松前神楽は祭式の中に組み込まれている神楽ですので、通称「神楽太鼓」という楽奏だけ行うのがあります。
神楽舞は、最後に行われます。行われた神楽舞いは、御幣舞、神子舞、天王遊舞、番楽、獅子舞の五座が行われました。ここは、先代の宮司さんが神楽舞指導されたそうです。神楽を習った人も雄大に神楽舞をしておりました。
御幣舞
神子舞
天王遊舞
番楽
獅子舞
檜山の神楽舞に関して
檜山の神楽舞いは、上ノ国町、江差町、乙部町、札幌(1社・札幌村神社)と行われております。札幌以外は、兼務社(神職のいない神社)の祭典で行われております。どの町も、楽人(神職ではない民間人)がいて、神楽の修練をして祭典で披露しております。地元の子供等に神楽を教えて、義務教育と共に卒業していくと作業が繰り返し行われており、時折思い出して楽人として戻ってくるという人は少ないということで、人材の確保に頭を悩ましている所もあります。人口減少に伴い、伝承が途絶えてしまうのは非常に悲しい出来事です。
過去にこのブログで、札幌でもこの神楽舞が行われている神社を紹介しております。
札幌村神社で神楽舞が行われております。お祭りの際には、神楽が披露されておりますので、お近くの方は足を運んで見てはいかがでしょう。
「札幌 札幌村神社宵宮祭」※2010年取材分
「平成25年 札幌村神社宵宮祭」※2014年取材分